こんにちはユキです。
取引先でご不幸があり、秘書や総務などで慶弔の担当をしているあなたが、会社の代表者や役員の代理で、取引先の葬式に参列することがあるかもしれません。
葬式にどのような服装で、何を持って行けばいいのか今から知っておくと、そのような事態になったときに慌てなくてすみます。
この記事ではお通夜や葬儀・告別式ではどんな服装がいいのか、必ず持って行くものはなにか、その他持って行くと便利なものはなにかを、企業の秘書としての長年の経験を基にご紹介します。
秘書の視点からのご紹介ですので、一般的ではなく一味違っているかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。
葬式に参列する際の服装
私が秘書として取引先の葬式によく参列していた頃、服装はお通夜は平服、葬儀・告別式は喪服が良いと言われていましたが、最近ではお通夜も葬儀・告別式も喪服で参列するのが一般的になってきたようです。
通夜に参列する際の服装
以前は訃報が入った当日にお通夜が執り行われることが多かったので、家に帰って喪服を用意することができないことがよくあったり、お通夜に喪服を着ていくと、ご不幸を予想して喪服を準備していたように思われるので、お通夜には平服を着ていくことが一般的でした。
私も秘書として取引先のお通夜に参列する際に、喪服を用意することが可能な場合でも、お通夜の服装は喪服ではなく落ち着いた色の平服にしていましたし、一般の参列者は喪服を着ていない人が結構いました。
でも最近では情報伝達技術の発展によって、訃報連絡が早く届くようになり、お通夜の開始時刻まで時間の余裕ができ、従来より喪服の用意がしやすくなりました。
また、お通夜がもともと身内でお別れをする儀式に対して、葬儀・告別式は外向けの改まった儀式ですので、お通夜では平服を着て、葬儀・告別式では喪服を着るというのが一般的でしたが、最近は日中に執り行われる葬儀・告別式より、勤め帰りなどに行きやすいお通夜に参列する人が多くなり、お通夜も改まった儀式になってきたようです。
最近のお通夜に参列しますと、確かに以前より喪服を着た人が多くなったように思います。
ですので、お通夜でも喪服を用意することが可能であれば、喪服を着た方が無難ではないかと思います。
葬儀・告別式に参列する際の服装
葬儀・告別式のときの服装は喪服が一般的です。
葬儀・告別式はお通夜の翌日ですので、喪服を用意する時間がありますし、前述のようにお通夜がもともと身内でお別れをする儀式に対して、葬儀・告別式は外向けの儀式ですので、改まった服装がいいからです。
実際に今まで参列した葬儀・告別式も、ほとんどの人が喪服ということが多かったのです。
一度、葬儀・告別式の日に上司から参列をするようにと、急に言われたことがありました。
このときは、喪服を用意する時間がなく、普段の服装で参列しました。
見渡すと私以外は全て喪服で、このときばかりはさすがに恥ずかしい思いをしました。
ただ、服装が参列するのではなく、自分が参列するのだから、お悔やみとご冥福を祈る気持ちをしっかり持てば、恥ずかしがることはないと自分に言い聞かせて、気持ちを切り替えました。
参考まで男性と女性の服装のポイントを、イオンライフのサイトから引用してご紹介します。
葬式に必要な持ち物
お通夜や葬儀・告別式に参列するときに、香典・袱紗・数珠は必須の持ち物ですが、私は企業の秘書をしていたときに、上司の名刺・メモと筆記具も持って行きました。
それらのアイテムを、何のためにどのようにお通夜や葬儀・告別式に持って行っていたかをご紹介します。
香典
香典はお通夜か葬儀・告別式のどちらかで持参しますが、どちらも参列する場合は先に参列するお通夜に持参します。
香典は現金を香典袋(不祝儀袋)に入れて、袱紗(ふくさ)で包んで持参します。
香典袋に表書きをしますが、宗教によって書き方が異なりますので注意してください。
最近は香典を辞退されるケースが多いのですが、香典ご辞退と事前にわかっている葬式の時は、手ぶらで葬式に行っています。
以前は香典辞退と案内されていても、受取っていただけることもあったので、香典を一応持参していましたが、最近は香典辞退の案内があれば、100%受取ってもらえないので持参はしていません。
香典について詳しくは下記の参考記事をご覧ください。
袱紗(ふくさ)
香典を持参する際に袱紗という布で包み、バッグなどに入れて参列します。
袱紗は慶弔どちらでも使うのですが、葬式などの不祝儀の際は、紫・グレー・緑などの色合いのものを使います。
その色の中で紫はお祝い事でも使えますので、私は紫色の袱紗を使っています。
袱紗の形は小風呂敷・台付きふくさ・金封ふくさなどがあり、どれを使ってもかまいませんが、私は香典をお渡ししたあと小さくたためる小風呂敷の袱紗を使っています。
以上のように、紫色の小風呂敷の袱紗を一枚を持っておくと、慶弔両方に使えて、かさばらず、バックなどがない場合でも使えますのでとても便利です。
袱紗について詳しくは下記の参考記事をご覧ください。
数珠(じゅず)
数珠とは仏を礼拝する際に手にかけて用いるもので、仏教とは切っても切れないものですので、葬式が仏教で執り行われる場合は数珠は必須の持ち物です。
日本では葬式を仏教で執り行われることがほとんどですので、執り行われる宗教がわからない場合でも数珠を持参して参列しています。
キリスト教や神道など、仏教以外の場合は数珠を持参していません。
プライベートで葬式に参列するときは、我が家の宗派の数珠(本式数珠といいます)を使っていますが、会社の関係で葬式に参列するときは、宗派を気にせず使用できる略式数珠が会社に常備されていますので、それを使っていました。
仏式での葬式で数珠を持たないで焼香する姿は、あまり様になりませんし、数珠の貸し借りはタブーですので、仏式の葬式に参列する際は数珠を忘れないようにしてください。
上司の名刺
取引先の葬式に会社の代表者や役員がどうしても参列できないときに、秘書や総務などの人が代理で参列することがあります。
秘書や総務などの人が代理で参列する場合、代表者や役員の名刺を持っていき、受付で代表者や役員の名刺を渡し、「本来なら社長の○○が参列させていただくところですが、どうしても都合がつかず参列が叶いませんことをお許しください」と挨拶すると、取引先に対して丁寧になると思います。

メモと筆記具
葬式に参列した際に、筆記するものを持っていると良かったことが多くありました。
例えば弔電拝読を聴いていて心に響くような文面があると、それをメモに書き留めておけば、後日弔電を打つことになった際にその文面を参考にすることができます。
また、参列した葬式の内容をメモに残し、それを持ち帰ってから履歴としてまとめておくと、自社で葬式があったときなどに役に立ちます。

必要なものは所定の場所にまとめておこう
私が企業の秘書をしていたとき、香典袋(不祝儀袋)・袱紗・数珠は一つの箱にまとめて入れておき、職場内で共用物にしていました。
香典袋にはよく使用する表書きを事前に書いておきました。
不幸ごとは突然やってきますので。取引先のお通夜などに急に参列することになっても、参列の際の持ち物を探し回ることのないようにしておけば、慌てなくてすみます。

最後に
お通夜や葬儀・告別式に急に参列することになったとき、どのような服装で、何を持って行けばいいのか悩んでいたあなたに少しでもお役に立ちましたでしょうか。
この記事のポイントは次のとおりです。
一般参列者としてお通夜に行く場合の服装は、以前は喪服ではなく平服が一般的であったが、最近はお通夜でも喪服が一般的になってきた。
葬儀・告別式の服装は、喪服がよい。
葬式に参列するときに、香典・袱紗・数珠(仏式の際)以外に、上司の名刺・メモと筆記具も持参すると役に立つことがある。
ビジネスシーンでは、香典・袱紗・数珠をまとめて職場内の所定の場所に置いておくと便利。
葬式の対応は待ったなしのことが多いので、普段から準備をしておくことが大事だと思います。