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上司が取引先の結婚披露宴でスピーチを頼まれたときのアシストの仕方

披露宴スピーチ
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こんにちはユキです。

取引先の経営者の子女が結婚する際に、あなたの会社の代表者に結婚披露宴でのスピーチを頼まれることがあると思います。

あなたが会社で秘書や総務の仕事をしておられ、上司の結婚披露宴でのスピーチのアシストをする場合、どのようにすればよいのか悩んでいませんか?

この記事では私が企業の秘書をしていたときの経験を基に、上司が取引先から結婚披露宴でスピーチを頼まれた際に、スピーチの原稿作成のためにどのようなアシストをすれば良いかを紹介させていただきます。

参考にしていただければ幸いです。

上司が取引先の結婚式でスピーチを頼まれたら秘書は何をする?

取引先の経営者のご子息などの結婚式で、上司である社長や会長にスピーチの依頼がきた時に、何をすれば良いのかを列挙しますと次のとおりです。

①結婚式の概要の確認
②スピーチを引受けるかどうかを上司と相談
ー引受ける場合ー
③スピーチ原稿作成のための情報収集
④スピーチ原稿のたたき台の作成
⑤スピーチ原稿の作成

これらのことをどのようにすれば良いのかを、具体的に紹介させていただきます。

取引先の結婚式の概要の確認

取引先などから結婚式でのスピーチの依頼が上司にあった時に、まず先方に結婚式の概要を聴きます。

聴く内容は次のとおりです。

・結婚式の日時
・結婚式の場所
・どのような立場で結婚式に出席するのか(主賓・取引先代表・一般来賓 など)
・新郎・新婦の名前
・新郎・新婦の両親の名前と立場
・結婚される人と取引先の関係(新郎が取引先の社長の長男 など)
・我が社のトップにスピーチを依頼された理由(取引関係の深さ など)
・媒酌人(仲人)の名前とその方の立場
など

寿

取引先の結婚式のスピーチを引受けるかどうかを上司と相談

次に結婚式の概要を基にして、スピーチの依頼を受けるのかどうかを、スピーチの依頼があった上司と相談します。

まず、上司がスピーチを述べる意思があるかどうかを確認します。

スピーチの依頼があった取引先との今までのつながりや、引受けることのメリット・断ることのデメリットなどを考えて上司は引受けるかどうかを判断し、引受ける場合は結婚式の日時に上司が出席できるかどうかを確認します。

結婚式の日時に予定が入っていない場合は問題ないのですが、他の予定が入っている場合は、その予定の重要さと結婚式に出席してスピーチを述べることの重要さを天秤にかけます。

結婚披露宴でスピーチを述べる方が大事である場合は、元の予定を断ったりしますが、どちらも甲乙つけ難い時は、スケジュール調整に苦労しており、両方こなせるようにサスペンスドラマさながらに移動方法をトリッキーに考えたりすることもありましたが、それでも調整できない場合は、どちらかに代理を立てたり、何らかの方法で双方顔が立つようにしていました。

上司から結婚披露宴でのスピーチを断って欲しいと言われた場合は、差し障りのない断る理由を上司と相談をして、先方に伝えるのが良いでしょう。

その際、結婚式にに向けて祝電を打ったり、お祝いを贈るなどの対応も大事だと思います。

取引先の結婚披露宴のスピーチのための情報収集

上司の親戚の結婚式であれば、上司は結婚する本人をよく知っていますが、取引先の社長のご子息などの場合は、結婚する本人のことを知らないことが多いので、スピーチのネタのために次のような情報を集めます。

新郎新婦の経歴
・できれば新郎・新婦両方の経歴があればいいのですが、それが難しければ新郎側で出席する場合は、新郎の家族構成も含めた経歴だけでも入手できれば良いと思います。
・それによって新郎新婦がどのような生い立ちで成長してきたかがわかり、スピーチのネタにも活用できます。

新郎新婦のなれそめ
・恋愛結婚なのか、見合い結婚なのかなどによって、スピーチの構成を組み立てる上で、とても参考になります。

新郎新婦のエピソード
・新郎新婦の人となりがわかるので、スピーチのネタとしてとても役に立ちます。

披露宴の式次第
・上司の他にどのような人がスピーチするのかがわかれば、話がかぶらないように気をつけることができます。
・また、主賓でのスピーチか後のほうのスピーチかで、ふさわしい話の内容も変わってきます。

新郎新婦

取引先の結婚式の祝辞のたたき台作成

スピーチの構成例

集めた資料を基に、上司から新郎新婦へのメッセージなどをそこに加えて、次のような構成でスピーチのたたき台を作成します。

①冒頭の挨拶
・新郎・新婦へのお祝いの言葉や、披露宴に招いていただいた感謝の気持ちを伝えます。

②自己紹介
・何故この披露宴でスピーチをするのかを列席者にわかってもらうために、新郎新婦や両家との関係を述べます。

③新郎新婦のエピソード
・新郎新婦の生い立ちなどで感じたことを述べます。

④新郎新婦へのメッセージ
・人生の先輩として新郎新婦にはなむけの言葉を送ります。

⑤締め
・ご清聴へのお礼や改めてのお祝いなどを述べます。

スピーチのたたき台の例とポイント

スピーチの原稿を作るのは最終的にはスピーチを述べる上司ですにので、たたき台の段階では文章にはせずに、スピーチの内容を箇条書きにするのが良いでしょう。

構成例に則してたたき台の例を次のとおりご紹介します。

①冒頭の挨拶
・○○さん(新郎の名前)、○○さん(新婦の名前)この度はご結婚誠におめでとう。
・○○家、○○家ご両家の皆様に心からお祝い申し上げる。
・このような素晴らしい席にお招きいただき御礼申し上げる。

【ポイント】
・お祝いと招待いただいたお礼を簡単に述べる。
・お決まりの定型文でも良い。

 

②自己紹介
・私は○○株式会社代表取締役の○○ 〇〇。
・新郎の父上が経営されている○○株式会社は、50年もの長きにわたり販売窓口として、弊社の製品を全国に届けていただき、弊社の発展にご尽力いただいている。
・また、父上とは同郷ということもあり、公私ともに親しくさせていただいている。

【ポイント】
・上司が取引先の結婚披露宴に出席するのは、会社同士のお付合いの関係なので、まず取引先と自社との関係を入れる。
・その際、取引先が自社にとってどのように役に立っているのかなど、取引先を持ち上げる内容を入れる。
・取引先の経営者と上司が個人的にも親しくしているような場合は、そのことも入れる。
・新郎新婦を知っている場合は、「あの幼かった○○さん(新郎または新婦の名前)がこんなに立派になられて・・・」という内容を入れる。

 

③新郎新婦のエピソード
・新郎の〇〇さんはお子さんのときは病弱だった。
・そんな○○さんをご両親はできるだけ外で遊ばすようにし、サッカーに興味を持つようになり、お陰で○○さんが成長するに従ってたくましくなったと聞いている。
・高校ではサッカー部の主将としてインターハイで活躍した。
・サッカーで培った気力や体力、リーダーシップは社会に出ても役立ち、お勤めの会社では人が嫌がるような仕事も率先してこなし、職場のまとめ役にもなっていると聞いている。
・今日このように立派になられ、ご結婚されることにご両親のお喜びもひとしおだと思う。
・ 新婦の○○さんは気さくで話しやすい性格で、職場でも人気者であった。
・また、仕事の面では夜遅くまで一人で仕事をしていても音をあげず、翌日も平気な顔をして勤務していたというように頑張りやさんだと聞いている。

【ポイント】
・上司は新郎新婦をあまり知らないことが多いので、情報収集した中でどれか一つエピソードを選ぶ。
・上司は新郎新婦の親御さんの関係で披露宴に出席することが多いので、両親に関係するエピソードを選ぶ。
・新郎側の招待者であっても、できれば新婦のこともスピーチの中に入れる。

 

④新郎新婦へのメッセージ
・全く違う文化の家庭で育った二人が一緒に暮らすのだから、価値観がズレるのは当たり前であるという意識を持って欲しい。
・結婚して日が経つと夫婦の間でだんだん思っていることを言わなくなってくる。
そんなことを言わなくても相手はわかっているだろうと思うようになる。
また、有難いとか、嬉しいとか言うのが面倒になってくる。
お互い心の内を言わないことによって、二人の距離がだんだん遠くなってくる。
話し合うということは、結婚した人の義務だと思わなければならない。
・いい家庭は勝手にできるものではなく、夫婦がお互い努力しなければならない。

【ポイント】
・上司が日頃よく言っている結婚観などを入れる。

 

⑤締め
・ご清聴に感謝する。
・お二人の幾久しいお幸せとご両家の益々のご繁栄を祈念する。
・本日は誠におめでとう。

【ポイント】
・皆さんへのお礼と改めてのお祝いを入れる。

結婚式スピーチ

取引先の結婚式の祝辞の原稿作成

スピーチのたたき台を基に、上司と相談しながらたたき台を修正します。

修正ができましたら、原稿として上司に渡すのですが、上記のようにスピーチのポイントを箇条書きにしたものを上司に渡す場合と、そのまま原稿として読めるように書き換えて渡す場合がありました。

上記のたたき台を、上司が読み上げるための原稿に書き換えた場合は、次のようになります。

○○さん(新郎の名前)、○○さん(新婦の名前)この度はご結婚、誠におめでとうございます。
○○家、○○家ご両家の皆様に心からお祝い申し上げます。
このような素晴らしいお席にお招きいただきまして、御礼申し上げます。

私は○○株式会社代表取締役の○○ 〇〇と申します。
新郎の父上が経営されています○○株式会社は、50年もの長きにわたり販売窓口として、弊社の製品を全国に届けていただき、弊社の発展にご尽力いただいています。
また、父上とは同郷ということもあり、公私ともに親しくさせていただいております。

新郎の〇〇さんはお子さんのときは病弱だったそうです。
そんな○○さんをご両親はできるだけ外で遊ばすようにし、サッカーに興味を持たれ、お陰で○○さんが成長するに従ってたくましくなったと聞いております。
高校ではサッカー部の主将としてインターハイで活躍され、サッカーで培った気力や体力、リーダーシップは社会に出ても役立ち、お勤めの会社では人が嫌がるような仕事も率先してこなし、職場のまとめ役にもなっていると聞いています。
〇〇さんが今日このように立派になられ、ご結婚されることにご両親のお喜びもひとしおだと思います。

新婦の○○さんは気さくで話しやすい性格で、職場でも人気者で、仕事の面では夜遅くまで一人で仕事をしていても音をあげず、翌日も平気な顔をして勤務していたというように頑張りやさんであるとお聞きしています。

このような素晴らしいお二人が結婚されるのですから、きっと幸せな家庭を築かれると思いますが、結婚後は全く違う文化の家庭で育った二人が一緒に暮らしますので、価値観がズレるのは当たり前であるという意識を持っていただきたいと思います。

私の経験で申し上げますと、結婚して日が経つにつれて夫婦の間でだんだん思っていることを言わなくなってきます。
そんなことを言わなくても相手はわかっているだろうと思うようになってきます。
また、有難いとか、嬉しいとか言うのが面倒になってきます。
お互い心の内を言わないことによって、二人の距離がだんだん遠くなってきます。
振り返ってみますと、夫婦で話し合うということがいかに大事かということを感じています。
いい家庭は勝手にできるものではなく、夫婦がお互い努力しなければいい家庭はできません。
結婚後は夫婦で話し合うことが義務だと思い、お互いに相手を理解するよう努力しながら幸せな家庭を築いてください。

皆様のご清聴に感謝し、お二人の幾久しいお幸せとご両家の益々のご繁栄を祈念申し上げ、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます。

マイク

最後に

結婚式は誰でもが主役になれる人生の大イベントですので、いかに主役を褒めちぎるかが大事だと思います。

上司が取引先のスピーチを頼まれたときに提出するたたき台は、そのことを念頭において作成することが大事です。

最近は結婚式も身内だけで執り行うことが多くなってきましたので、あなたの上司が取引先の結婚披露宴でスピーチをすることはあまりないかもしれませんが、もしあなたの上司が取引先の結婚披露宴でのスピーチを頼まれ、あなたにスピーチの原稿を作るように言われましたら、この記事を参考にしてください。