こんにちはユキです。
昨年行われましたパリオリンピック・パラリンピックでの日本選手の活躍は、素晴らしい結果となり、選手たちのひたむきさに感動した人も多かったと思います。
また、大谷翔平選手に50-50の活躍も話題になりました。
スポーツにはこのような感動の場面がいくつもあり、その感動を共有することは素晴らしいことです。
会社によっては企業イメージを高めるために、スポーツチームやスポーツ選手を所属させたり、支援したりしているケースがありますが、ビジネスシーンでこのようにスポーツと関わっている取引先と感動をを共有すれば、取引先の印象がよくなり自社のプラスになります。
取引先の会社に所属しているスポーツチームやスポーツ選手が優勝した場合に、祝電を打って祝意を伝えますと、取引先と感動を共有することができます。
しかし取引先の竣工や新店の開店、周年記念、社長就任などへのお祝いはよくされていても、会社の所属チームや選手個人が優勝したときまで、祝意対応をしているケースは少ないと思います。
でも、一般的にはあまりしていないことだからこそ、取引先に所属しているスポーツチームやスポーツ選手が優勝したときに、祝電の一本でも打てば、あなたの会社のイメージが競合他社より良くなります。
そのようなときに、どんな文面の祝電を誰に打てば良いのか?
この記事では、私が企業の秘書をしていたときの経験を基に、取引先のスポーツチームやスポーツ選手が優勝した際に、どのような文面で祝電を打ち、どのような祝意対応をすれば良いか、私の考えをご紹介させていただきます。
参考にしていただければ幸いです。![]()
どんなときに取引先所属のスポーツチームやスポーツ選手の優勝への祝意対応をするのか
日本の多くのスポーツチームやスポーツ選手は、企業に属しているケースがよくあります。
例えば、野球の巨人軍は読売新聞、阪神タイガースは阪神電鉄の傘下のチームですし、個人ではパリオリンピックのやり投げで優勝した北口榛花選手は日本航空(JAL)に所属しています。
このような企業の傘下や企業に所属している、スポーツのチームや選手が大会で優勝したとき、その企業が自社の取引先であった場合に祝意対応をすれば、自社への取引先の印象は良くなると思います。
祝意対応の方法は、祝電を送るというのはいかがでしょうか。
祝電を送る対象は、例えばビックな優勝でしたらオリンピックの金メダル、国内でしたら野球の全国社会人大会など、とても普通では達成できない成績に対して、それぞれの会社で異なる基準によって祝意対応をするということになると思います。
オリンピックや全国大会などのビッグな大会でなくても、「とても尋常な努力では達成できないと思います。それを成し遂げられて誠におめでとうございます。」という気持ちを伝えたいのであれば、大会の大小を問わず祝意対応の対象になるでしょう。

取引先所属のスポーツチームや個人選手が優勝したときの祝電は誰に送るのか
スポーツ大会で実際に活躍したのは、チームや個人の選手なので、祝電の送り先はチームや個人選手だと思われるかもしれませんが、私が祝電を送っていたのは、チームや個人が所属している会社の社長や会長などの会社の代表者が良いと思います。
なぜ、チームや選手ではなく、会社の代表者に祝電を送るのが良いかと言いますと、素晴らしい結果を出したのは選手ですが、それを支えたのは会社の経営者であり、応援をした社員の人たちで、チームや選手が優勝できたのは、会社が一丸となって応援や協力をした結果だからです。
また、チームや選手個人に祝電を送っても、チームの人や選手の多くは、所属会社とこちらの会社の関係を知らないことが多いと思いますし、何よりも取引先の会社の代表者に祝電を送ったほうが、営業的に効果が見込めるからです。
宛名は会社の代表者であっても、選手・会社の代表者・社員の皆さん、というように、その素晴らしい結果に関わった取引先の会社全体の人達に祝意が伝わると思います。
取引先所属の選手やチームが優勝したときの祝電の文例と文面の組み立て方
取引先所属の選手やチームが優勝したときの祝電の作り方は簡単です。
次のパターンに具体的な内容を入れるだけです。
①○○選手(○○チーム)が○○(大会名)に優勝されておめでとうございます
②優勝を決めた試合で○○に感動しました
③貴社の皆様も喜んでおられると思います
④今後も○○選手(○○チーム)ご活躍されますことをお祈りいたします
簡単な文面でしたら次のようになります。
○○選手が昨日の○○大会に優勝されまして誠におめでとうございます。
特に優勝決定戦ではフェアプレイに徹した試合運びで、とても感動いたしました。
貴社の社員の皆様もお喜びのことと拝察いたします。
○○選手が今後ますますご活躍されますことをお祈り申し上げます。
①~④の内容を少し詳しく説明します。
①選手名やチーム名、大会名などを文面に入れて祝意を表す
優勝した選手やチームが、例えば「第〇〇回全国〇〇選手権大会優勝」というように、どの大会に優勝しての祝電なのかが、すぐわかるようにします。
当該の会社ならそこまで詳しく言わなくてもわかるだろうと思われるかもしれませんが、会社によっては様々なスポーツで活躍しているチームや選手が所属しているところもありますし、そうでなくても具体的な大会名を入れたほうが、受取る側でも嬉しくなると思います。
例えば三年連続の優勝で、それが史上初であるような場合は、「史上初の三連覇の偉業を達成」というような付帯事項も文章に入れると、相手への印象が更に良くなると思います。
②試合の印象に残った内容を文面に入れる
例えば「終了間際の劇的な逆転勝ち」など、その試合の印象に残った場面を入れて、臨場感が出るようにします。
実際にその試合を見ているのなら、自分の感想を入れますが、そのようなことはほとんどありませんので、メジャーな大会であれば新聞記事から印象的な部分を抜粋したり、新聞に載っていない場合はネットで調べたり、それもない場合は想像で作文すると良いでしょう。
③取引先の社員の皆さんへも祝意を伝える
「社員の皆さんが会社一丸となって応援されたお陰で優勝し、皆さんもとても喜んでおられることと思います」というようなことを祝電の文面に入れます。
④優勝した選手やチームの今後の活躍への期待を伝える
「今回の優勝で終わるのではなく、これからも一層活躍されることを期待しています」というような内容を入れます。

では上記の①~④の構成を基にして、もう少し心を込めた文例を紹介させていただきます。
《文例1》
貴社ラグビー部の第○○回日本ラグビーフットボール選手権大会3連覇、誠におめでとうございます。
残り1分での逆転勝利に、社員の皆様のお喜びもひとしおのことと拝察いたします。
来シーズンも栄冠を勝ち取り、史上初の4連覇の偉業を達成されますことをお祈り申し上げます。
《例文2》
第○○回全日本テニス選手権男子シングルスにおいての〇〇選手の優勝、誠におめでとうございます。
毎試合接戦で、手に汗握る好ゲームを闘い、大勢の人に感動を与えられたことと存じますが、とりわけ所属選手の活躍に貴社の皆様のお喜びはひとしおだと拝察いたします。
今回の経験を糧にして、○○選手がますますご活躍されますことをご期待申し上げます。
《例文3》
貴社野球部が社会人野球○○県大会に初優勝されましたことを、心からお喜び申し上げます。
2アウト走者なしの状況からの連打で、劇的なサヨナラ勝ちをされましたことに、○○社長様はじめ社員の皆様のお喜びはいかばかりかと拝察いたします。
この勢いに乗りまして、全国大会でも大活躍されますことを楽しみにしております。
尚、電報会社の文例集の中に、スポーツの優勝への祝電を入れているケースがあります。
ご参考まで次のとおりご紹介します。
電報の打ち方については下記の参考記事をご覧ください。

オリンピック・パラリンピックでは事前に祝電の対象者リストを作っておくと便利
オリンピック・パラリンピックは、出場する代表選手が事前に発表されますので、取引先の会社の所属選手が、個人や代表チームで出場するかどうかを確認し、該当する選手がいた場合には、何の競技にいつ出場するのかというリストを作っておくことをお薦めします。
事前にリストを作っておくと、該当する選手が勝ち上がり金メダルのかかる試合をテレビで観て、金メダルが確定したらすぐに取引先の代表者に祝電を打つことができます。
どうしてオリンピック・パラリンピックの事前準備をお薦めするかと言いますと、オリンピック・パラリンピックは、他のスポーツ大会とは比べ物にならないほど大きなスポーツ大会ですので、取引先と関係している他の会社でも、祝意対応をされると思います。
ですから、該当する選手が金メダルを獲得する瞬間をテレビで観て、すぐに祝意対応をすれば、テレビで観た臨場感あふれる電文による祝意が、競合他社に先んじて取引先に伝わり、自社のイメージがアップするからです。

最後に
取引先所属のスポーツチームやスポーツ選手が、優勝したときにどのような祝意対応をすれば良いのか、ご紹介させていただきましたが参考になりましたでしょうか。
この記事のポイントは次のようになります。
取引先所属のスポーツチームや個人選手が優勝したときの祝電は、取引先の代表者に送る。
電文はパターンを決めておき、それにあてはめると簡単に作成できる。
オリンピックやパラリンピックは、大会前から取引先に所属している選手を調べ、種目や日程のリストを作っておくと便利。
私が思っているのは、企業に所属しているスポーツチームや個人選手は、その会社の後ろ盾にどれだけ恩恵を被っているかということと、サポートしている会社の社員の皆さんも所属チームや選手の活躍にどれだけ力づけてもらっているかということです。
そのような気持ちで祝意を伝えるようにされると良いと思います。




