こんにちはユキです。

取引先の方が病気やケガで入院されたとき、あなたの会社ではどのような対応をしておられますか?

入院中は精神的にとてもデリケートになっています。

そのようなときに気の利いたお見舞いをされますと、相手の印象はとてもよくなり、あなたの会社のイメージアップになります。

この記事では私が企業の秘書をしていたときに、取引先の方の病気やケガなどの入院へのお見舞いを、どのようにしていたのかをご紹介させていただきます。

ビジネスシーンだけではなく、プライベートシーンでも役に立つと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

取引先への病気・ケガのお見舞い方法を決める

取引先の人が入院しているという情報が入りましたら、上司と相談しながら会社としてどのような対応をするのかを検討します。

相手の状況を確認する

取引先の人が入院しているという情報が入ったときに、会社としてすぐにお見舞いに行くのではなく、まず先方の状況を確認することが大事です。

先方の状況によってお見舞いの仕方が変わるからです。

状況をよく知っている人に確認しましょう。
例えばお見舞いの対象者が取引先のトップや役員であれば、担当の秘書に聴くのがいいと思います。

例えば次のような内容を確認します。

入院期間
 ・長期間か短期間か など

病状やケガの程度
 ・病気の程度が重度か経度か
 ・ケガの程度が重傷か軽傷か
 ・検査入院なのか
 ・面会ができるかどうか など

お見舞いの仕方を検討する

お見舞いをするかどうかを決める

入院をされている取引先の人の状況がわかれば、それを上司に伝えてお見舞いをするかどうかを相談します。

次のような場合はお見舞いに行かない方が良いと考えます。

重篤な病気やケガで入院されている場合
検査入院などで入院が2~3日と短期間の場合
病院でお見舞いの制限がある場合

お見舞いに誰が行くかを決める

入院されている取引先の人の役職や立場に、つり合いがとれた人がお見舞いに行くのが妥当だと思います。

ただ、入院されている人が取引先の代表者の場合は、つり合いをとるために自社のトップが行くということになるかもしれませんが、トップが行くと大げさになる場合がありますので、秘書が自社のトップからの指示でお見舞いに伺うこともあります。

実際に私が秘書をしていた際に、幾度かトップの名代で取引先の代表者のお見舞いに行ったことがあります。

また、入院されている人が女性の場合や、病状によってはその点に配慮をして、誰がお見舞いに行くのかを検討すると良いでしょう。

お見舞いの金額とお見舞いの品を決める

次にお見舞いの金額とお見舞いの品を何にするのかを上司と相談します。

お見舞いの金額の相場は、プライベートの場合は3,000円~10,000円程度が多いようですが、取引先へのお見舞いの場合は10,000円~30,000円が多いようです。

私が勤めていた会社でも、取引先の人が病気やケガで入院された場合のお見舞いの金額は10,000円~30,000円ほどでした。

参考まで見舞金の相場を、三菱UFJ信託銀行のサイトから引用してご紹介します。

見舞金の相場のまとめ

贈る相手との関係性 見舞金の相場
同僚 3,000〜5,000円
上司・目上の方 3,000~1万円
取引先 1万~3万円
親族(親・兄弟など) 5,000〜1万円
友人・知人 3,000~5,000円

引用元:https://magazine.tr.mufg.jp/90111

 

私が勤めていた会社では、取引先の方の病気やケガのお見舞いも含めた慶弔対応ルールを作っていましたので、ガイドラインを参考にしながらお見舞いの金額を決めていました。

詳しくは こちらをご覧いただき、「慶弔対応ルールの作成」の中の「病気・ケガ見舞」を参考にしてください。

お見舞いの金額が決まりましたら、どのようなお見舞いを持参するかを検討します。

パターンとしては、現金のみ、商品のみ、現金と商品との抱合せが考えられます。

私が秘書をしていた企業では、現金だけでは味気がないので、現金と商品との抱合せでお見舞いをしていました。

その場合、商品を高価なものにしますと相手が気を遣いますので、現金に商品を添えるという感じで、2,000円~3,000円のものにしていました。

商品は相手の状況を考えて選ぶ必要があります。

以前はお見舞い品の定番といえばお花や果物でしたが、次のような理由で最近では避けられるようになっているようです。

お花は古くなると臭ってくる、先方に水やりの手間をかける、本人が花粉などのアレルギーがある場合がある、病院によってはお花のお見舞いを禁止している場合があるなど、果物はすぐに食べないと傷んでしまう、先方に皮をむく手間をかける、果物によっては傷んでくると臭いが気になるものがあるなどの理由で避けられるようになってきたようです。

ビジネスシーンでのお見舞いでは、衣類など身につけるものや飾り物もご本人の好みがわからないと選ぶことが難しいので避けて、現金や食品などあとに残らないものがお薦めです。

食品はご本人の病状などを考慮する必要がありますが、万が一ご本人に召し上がっていただけなくても、看病をされているご家族や、お見舞いに来られた人に召し上がっていただくことができます。

その他、週刊誌をお見舞いの品に添えてお渡しするのもお薦めです。

体調がそれほど悪くなければ入院中は退屈することが多く、読書をしたりすることもよくありますが、難しい本ですと疲れてしまいますので、週刊誌のような軽い読み物でしたら退屈しのぎになると思います。

私もお見舞いの際に、よく週刊誌をお見舞い品に添えてお持ちしたことがありますが、大抵の方は喜んでおられました。

お見舞いに伺うときに気をつけたいこと

上司と相談をして、お見舞いをすることに決まれば、次のことに気をつけてお見舞いに伺いましょう。

突然お見舞いの訪問をしないでアポをとる
タイミングとしては病状が落ち着いて回復に向かっているときがベストで、面会時間内で、食事や診察・リハビリの時間を避けるということを念頭に入れながら、お見舞いの相手が役員であれば秘書にご都合を聴いた上でアポをとりましょう

訪問は短時間で済ませる
入院している人の負担を考え15分~20分ほど、長くても30分以内で退室しましょう

静かにお見舞いをする
大勢での訪問は避け、会話は静かな声でしましょう

身だしなみに気をつける
華美な服装をしないほうがいいのですが、あまり地味すぎてお葬式のときのような服装は縁起が悪いので避けましょう
また、入院している人は臭いや音に敏感になっていますので、香りの強い香水や歩くと大きな音がする靴なども避けましょう

相手が寝ていたら起こさない
お見舞いに行った際に相手がたまたま寝ている場合は起こさずに、お見舞いの品をご家族に預けるか、メモをつけてそっと部屋に置いて行きましょう

お大事に

お見舞い品の贈答マナー

お見舞いの贈答に使用する熨斗

お見舞い品の贈答の際に熨斗を使用します。

熨斗の構成は次の写真のようになっていますのが、それを基にしてお見舞いの際に使用する熨斗の説明をします。

熨斗袋一般的な熨斗袋

病気やケガのお見舞いの場合は、上記の熨斗を次のように変化させます。

①の熨斗はつけません
・熨斗は縁起物でおめでたい贈り物に用いますが、病気やケガはおめでたいものではないので、つけないようにします

②の水引は紅白の結び切りにします
・お見舞いは全快を祈ってするので、慶事のときに用いる紅白の水引にします
・ほどけない=再び起こらない ということで、ほどけない結び方の結び切りにします

③のスペースに表書きをします
・病気やケガのお見舞いには「御見舞」や「御伺」と書くのが一般的です
・「お見舞い」と書くと4文字になり、4は「死」を連想させますので避けましょう

④のスペースに贈り主の名前を書きます
・取引先の人へのお見舞いの場合は、会社名・代表者の役職名・名前を書くのが一般的です
・書くスペースが限られていますので、役職名は例えば「代表取締役社長」は「社長」と略してもいいでしょう

サンプルは次のようになります。

お見舞い金封お見舞いの金封のイメージ
お見舞いの掛け紙お見舞いの掛け紙のイメージ

熨斗紙や熨斗袋については下記の参考記事をご覧ください。

お見舞いに現金を贈るときのマナー

お見舞いの現金は次のようにして金封に入れます。

できるだけ綺麗なお札の使用する
・破れていたりくしゃくしゃになったお札は避けてください
・但し、新札はあらかじめ用意をしていたと思われますので避けてください
・どうしても新札を使用する場合は折り目をつけてください

お札に印刷された肖像画が表面にくるようにする
・肖像画が裏面になるとお葬式のときの香典のようになります
・お札の上下は特に決まりはないようです
・お札がバラバラにならないようにきちんと揃えて入れます

金額は忌み数を避ける
・死を連想する4や、苦を連想する9の金額は避けたほうがいいでしょう

お見舞いに品物を贈るときのマナー

お見舞いの品物はほとんどの場合、百貨店などのお店に頼まれると思いますので、お見舞いという用途をお店の人に言えば、マナーに則した表書きや包装をしていただけると思いますが、前述の表書きのマナーに加えて包装にもマナーがありますので参考にしてください。

包装の仕方には、熨斗紙を品物にかけてその上から包装紙で包む内熨斗と、品物を包装紙で包んでその上から熨斗紙をかける外熨斗があります。

外熨斗は結婚や出産のお祝いなど大々的に祝意を表すときに使われることが多く、病気やケガのお見舞いのように控えめに贈る場合には、内熨斗にすることが一般的です。

また、包装の向きは左を上にすると、お葬式の香典などと一緒になり縁起が悪いので、慶事のときと同じく右を上にします。

内熨斗品物に熨斗紙を掛ける内熨斗にして、包装紙は右側が上になるようにします

 

外熨斗参考:外熨斗

お薦めのお見舞いの品

参考までお薦めのお見舞い品をご提案します。

尚、前述のように現金に添えるという前提で、金額は2,000円~3,000円ということを念頭に置いています。

食品をお見舞いの品にする場合で無難なのは、次のように入院しておられる人にゆっくり召し上がっていただき、召し上がっていただく際に手間がかからないものが良いと思います。

日持ちが長いもの
・日持ちが長いと急いで召し上がっていただくことはなく、好きな時にゆっくりと召し上がっていただけます

一人で食べ切れるもの
・一つの量が多いとナイフで切ったりしないといけませんが、一人で食べ切れる量でしたら手間がかかりませんし、残しておくこともありません

個包装または一個づつが容器に入ったもの
・手をよごさずに召し上がっていただけます

胃にやさしいもの
・入院中は体が弱っていますので、胃にやさしい食品は体に負担をかけずに召し上がっていただけます

これらの条件を兼ね備えたお薦めの食品と商品をご紹介します。

焼き菓子
・焼き菓子は火を中まで通して水分を飛ばしていますので日持ちが長く、個包装の商品も多くあります
・バターやチーズなどを多く使っていないものであれば、胃への負担も軽くなります

フルーツゼリー
・果物ですと皮をむく手間がかかりますので、果物の代用としてフルーツゼリーをお薦めします
・日持ちが長いものや、食べやすい形状になっているものも多くあります

果汁ジュース
・野菜や果物のジュースは体に負担なく召し上がっていただけますが、野菜ジュースは苦手な人もおられますので、果物のジュースがお薦めです
・日持ちが長いものや、飲みやすい量や形状になっているものも多くあります

食品以外の品物では次の2点を提案します。

ブリザーブドフラワー
・前述でお花は避けた方がいいと申し上げましたが、どうしてもお花を贈りたい場合は、ブリザーブドフラワーがお薦めです。
・ブリザーブドフラワーとは生花を長期間楽しめるように保存加工(プリザーブド加工)を施したお花のことを言います。
・長期間保存できますので、枯れることはなく、水やりの手間もいりません。

ギフトカード
・現金を贈ることに抵抗がある場合にお薦めです
・発行元組織の加盟店によっては、全国の幅広い店舗で利用できます

最後に

取引先の方が入院されたときのお見舞いの仕方について、この記事で参考になりましたでしょうか。

この記事のポイントは次のとおりです。

ポイント

お見舞いをする相手の状況を確認してからお見舞いの仕方を検討する

お見舞いに伺うときは、アポをとり、短時間に静かにお見舞いをし、身だしなみに気をつけて、相手が寝ていたら起こさないようにする

お見舞いで贈る際の金封や掛け紙は、熨斗をつけないで紅白の水引で結び切りにする

食品をお見舞いの品にする場合は、入院しておられる人にゆっくり召し上がっていただき、召し上がっていただく際に手間がかからないもので、体にやさしいものがお薦め

冒頭に申し上げましたように、取引先の方に気の利いたお見舞いをされますと、あなたの会社のイメージはとても上がりますので、上司と相談しながらお見舞いの仕方を吟味しましょう。