こんにちはユキです。
葬式の会場の左右に、スタンドに入れられた花が並んでいることがよくありますが、この花を供花(きょうか)といいます。
この記事では、供花とはどのようなものか、供花の役割、供花の値段、供花の注文の仕方を、私が企業で秘書をしていたときの経験に基づいてご紹介させていただきます。
参考にしていただければ嬉しく思います。
供花とは?
供花とは、亡くなられた方のご冥福を祈る気持ちを込めて、遺族に弔意を表すために葬式の会場に供えられる花のことです。
供花は、フラワースタンドのような脚の着いた高さのある器に、大きく生花が生けられていることがほとんどで、贈り主の名札を立てて贈られます。
供花は、 1つを一基(いっき)、2つで一対(いっつい)と数えます。
供花は大抵、一基か一対を贈ります。

最近は、一部の地域を除いて用いられることが少なくなりましたが、花輪(はなわ)が葬儀場に供えられる場合もあります。
円状のお花の飾りで、開店祝いなどに飾られる花輪の弔事用というと分かりやすいと思います。
主に白を基調とした造花や生花が使用され、真ん中に「弔」という文字が書かれたものもあります。

宗教宗派や地域によっては、お花ではなく樒(しきみ・しきび)を供花として飾ることもあります。

供花の贈り方には地域や宗教によってもマナーがありますので、訃報を受けた際は、供花についても確認するのが良いでしょう。
尚、枕花も広い意味では供花ですが、ここでは葬式で供える花のことを供花と思ってください。
※枕花についてはこちらの記事を参考にしてください👉枕花とは?枕花の基礎知識・相場・贈り方・注文の仕方を実践を基に紹介します
取引先の葬式に贈る供花の役割
仏式、神道、キリスト教のどの宗教であっても花を供えることは共通ですので、供花は手っ取り早い弔意の表し方だと思います。
会社から取引先の葬式に供花を贈る場合は、自社の会社名・代表者の役職・代表者の氏名を書いた札を供花に立てますので、会社のPRにもなります。
供花の手配は、弔電の文面を考えるように頭を使うことも少なく、葬儀屋さんに依頼するだけでこと足りますので、供花は取引先に弔意を表すのに便利な手段だと思います。
供花の値段
葬儀場の中に飾られる供花の値段は、一基が15,000円~20,000円が相場です。
一対(二基)で送る場合は一基の値段の倍となります。
一基にするか一対にするかについては、特に決まりはないようです。
供花の注文の仕方
供花の注文は葬儀社にする
私の秘書経験の中で、取引先の葬式への供花の注文は、100%葬儀社への依頼です。
インターネットで供花の注文方法を見ますと、供花の注文は葬儀社か花屋というようになっていますが、供花を花屋さんに注文して、花屋さんから供花を葬儀会場に届けてもらっても、葬儀会場では花屋さんからの供花は、受け付けてくれないことが多いのではないかと思います。
葬儀社への供花の注文方法は、最近はWebでも可能なところもあるようですが、ほとんどが電話やFaxのようです。
電話ですと聞き間違いが発生する可能性がありますので、Faxでの注文がお薦めです。
葬儀社への供花の注文の流れ
葬儀社へFaxで供花の注文をする流れは次の通りです。
①通夜・葬儀・告別式の会場に電話をして、供花の申し込み用紙をFaxで送ってもらう。
※供花の申込書の例を下に表しています。
②送られたFax用紙に必要事項を記入する。
・葬式名(「〇〇家」というようなもの)
・数量(一基または一対)
・贈り主の名前(会社の場合は会社名・役職・名前など)
・連絡先の電話番号・担当者名
・支払い方法(葬式の当日に現金支払、後日振込みなど)
③Faxを葬儀場に送る。(Fax番号は申込み用紙に書いています)
④葬儀社から電話があり、供花の注文内容の確認をされる。
供花の注文方法は、地域や葬儀社によって内容が違うかもしれませんが、概ねこのような流れになると思います。
会場に供花を設置するための締切時刻がありますので、締切り時刻に間に合うようにします。
締切り時刻は、供花の申込用紙に書いている場合もありますが、申込用紙に締切り時刻が明記させていないときは、葬儀社に確認してください。
供花を一基にするか一対にするか迷うことがよくありますが、重要な取引先の場合は一対にし、そうでない場合は一基というように、会社で基準を決めておくと良いと思います。
但し、地域によっては一対の供花が当たり前のところや、一基の供花が当たり前のところもあります。
また、多くの供花が並ぶ葬式では、供えるスペースが足りなくなるので、そのような場合は一基にするほうが良いでしょう。
いずれにしましても、葬儀社に相談をしながら進めるのが良いと思います。
札に表示される内容は字数が多い場合、見にくくなりますので気をつけましょう。
例えば、「代表取締役社長執行役員」が正式な役職であっても、「社長執行役員」とか「代表取締役社長」、極端な場合は「社長」だけのように少し短くすると良いでしょう。
供花の立札の役職を正式なものにするか、役職を略するかも、葬儀社に相談すると良いでしょう。
尚、取引先から訃報を受けた時点で、供花を受けられるかどうかがわからなくても、葬儀社に供花を注文する時点で、供花を受け付けてもらえるかどうかがわかります。

最後に
葬式に贈る供花は、あまり手間をかけないで、遺族に弔意を伝えることができますので、効率的な慶弔対応だと思います。
ただ、弔電が千円単位で済むのに比べて、供花は一基が1.5万円~2万円かかりますので、コスト的には高くなりますが、最近は香典を辞退されても供花は受けるという場合も多いので、香典の代わりと割りきれば安く感じます。
供花を注文する際に、気をつけているポイントは次のとおりです。
・供花の贈り主の名前が間違っていないかを確認
・葬儀社での供花の締切時刻に間に合うように申し込む
・供花の注文数を一対にするか一基にするかは、地域や葬式の状況に合わせることも考慮に入れて、葬儀社と相談することも大事
供花は葬儀場で贈り主の名前が出るので、私も初めのうちは手配するときに間違ったらどうしようと心配していましたが、葬儀社の人と相談したり、確認したりしているうちに、簡単にできるようになってきました。
供花を手配し、その葬式に参列したときに、自分が手配した供花が無事供えられているのを見るとホッとします。
あなたもそのような達成感を味わえるよう応援しています。