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【5月の時候の挨拶】ビジネス・カジュアル両対応!季節感あふれる例文集

5月アイキャッチ画像
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こんにちは、ユキです。

5月は、爽やかな風が心地よく、新緑が輝く季節ですね。

ゴールデンウィークなどのイベントも多く、外出の機会が増える一方で、大切な人への手紙やメールを書く機会も多くなります。

「季節感を大切にしたいけれど、どんな言葉を使えばいいかわからない…」
「ビジネスメールや手紙にふさわしい時候の挨拶を知りたい!」
そんなお悩みをお持ちの方に向けて、この記事では 5月に最適な時候の挨拶と結びの挨拶を、ビジネス・カジュアルの両方のシーンで活用できる例文とともにご紹介します。

さらに、俳句の季語を取り入れた オリジナル表現も掲載!

他とは一味違う、季節感あふれる文章を作りたい方は必見です。

この記事を参考に、 心に響く挨拶文を作成してみてくださいね。

手紙の書き方

手紙の基本的な構成は次のとおりです。

①前文:「拝啓」などの頭語 ⇒ 時候の挨拶 ⇒ 相手の安否や健康を気遣うことばやお礼など ⇒ 自分の近況など
②主文:手紙の目的・用件など
③末文:結びの挨拶(相手の健康や無事を祈ることばや用件をまとめたことば) ⇒「敬具」などの頭語に呼応した結語
④後付:日付 ⇒ 差出人 ⇒ 宛名

この記事では、前文の時候の挨拶と末文の結びの挨拶の例文をご紹介します。

5月手紙イメージ

5月の時候の挨拶例文:ビジネスの手紙やメール向け

時候の挨拶には、フォーマルな表現の「漢語調」と柔らかい表現の「口語調」があります。

ビジネスシーンでは漢語調の時候の挨拶を使うのが一般的ですが、親しくしている取引先には堅苦しいイメージを与えますので、相手によっては口語調を使った方が良い場合もあります。

5月風景

5月上旬の時候の挨拶

漢語調(薫風の候、立夏の候、若葉の候)

・薫風の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・立夏の候、貴社の皆様にはますますご清祥のことと存じます。
・若葉の候、貴社におかれましては一層ご隆盛のことと拝察いたします。

口語調

・爽やかな薫風が心地よい季節となりました。貴社におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
・若葉が輝く季節となり、初夏の訪れを感じる頃となりました。貴社の皆様におかれましては、お元気にお過ごしのことと存じます。
・立夏を迎え、日ごとに陽ざしが強まってまいりましたが、貴社の皆様におかれましては変わらずご清祥のことと拝察いたします。

5月中旬の時候の挨拶

漢語調(新緑の候、軽暑の候、万緑の候)

・新緑の候、貴社いよいよご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・軽暑の候、貴社におかれましてはご清祥のことと存じます。
・万緑の候、貴社の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。

口語調

・青葉が目に鮮やかな頃となりました。貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・過ごしやすい季節となりましたが、貴社の皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。
・新緑が映える季節を迎えました。貴社の皆様にはますますご活躍のことと存じます。

5月下旬の時候の挨拶

漢語調(青葉茂れる候、向夏の候、初夏の候)

・青葉茂れる候、貴社におかれましてはさらなるご隆盛のことと拝察いたします。
・向夏の候、貴社の皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・初夏の候、貴社ますますご繁栄のことと存じます。

口語調

・初夏の日差しが強まり、夏の気配が感じられるようになりました。貴社におかれましては、引き続きご隆盛のことと存じます。」
・そろそろ衣替えの季節となりましたが、貴社の皆様にはお健やかにお過ごしのことと拝察いたします。
・吹く風にも夏の訪れが感じられる頃となりましたが、貴社におかれましてはご清祥のことと存じます。

5月に使える結びの挨拶例文:ビジネスの手紙やメール向け

ビジネスシーンでの結びの挨拶では、今後の良好なおつきあいのお願い、相手の繁栄や健康を祈る内容にします。

5月イメージ

季節に関係なく使える結びの挨拶

・今後ともご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます。
・引き続きご高配を賜りますようお願いいたします。
・貴社益々のご繁栄を心からお祈り申し上げます。
・貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈りいたします。
・時候不順の折柄何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・これからも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

5月上旬の結びの挨拶

・寒暖差のある季節ですので、どうぞご自愛くださいませ。
・爽やかな季節を迎えましたが、どうかお身体を大切にお過ごしください。
・若葉の緑がまぶしい季節、貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

5月中旬の結びの挨拶

・新緑の眩しい季節、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
・季節の変わり目につき、どうぞご無理なさらぬようご自愛ください。
・青葉が茂る季節、貴社の皆様のご繁栄とご健康をお祈り申し上げます。

5月下旬の結びの挨拶

・これから暑さが増してまいりますが、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
・初夏の陽気となりましたが、引き続きご健勝でいらっしゃいますようお祈り申し上げます。
・緑濃くなる季節、貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

5月の時候の挨拶例文:カジュアル(プライベート)な手紙やメール向け

ビジネス編でご紹介しました口語調の挨拶をカジュアルな手紙やメールでも使えますが、親しい相手にはもう少し柔らかい感じの方が良いと思います。

5月

5月上旬の時候の挨拶

・新緑が目に鮮やかな季節になりましたね。お元気にお過ごしでしょうか。
・爽やかな風が心地よい季節ですね。いかがお過ごしですか。
・初夏の訪れを感じる今日この頃、充実した日々をお過ごしのことと存じます。

5月中旬の時候の挨拶

・日差しが強くなり、夏の気配を感じるようになりましたが、お元ですか。
・過ごしやすい気候になりましたが、お変わりなくお過ごしですか。
・新緑がまぶしい季節、心穏やかにお過ごしのこととお慶びいたします。

5月下旬の時候の挨拶

・夏の足音が近づいてきましたが、お元気でいらっしゃいますか。
・そろそろ衣替えの季節ですね。体調管理に気をつけてお過ごしでしょうか。
・吹く風にも夏らしさが感じられるようになりましたね。お変わりございませんか。

5月に使える結びの挨拶例文:カジュアル(プライベート)な手紙やメール向け

相手の健康のことなどを気遣う文章になります。

こいのぼり

5月上旬の結びの挨拶

・寒暖差の激しい季節、どうぞご自愛くださいね。
・爽やかな季節を楽しみながら、元気にお過ごしください!
・新緑の季節、気持ちよくお過ごしになれますように。

5月中旬の結びの挨拶

・季節の変わり目、お体にはくれぐれもお気をつけください。
・新緑の美しい季節、どうぞ健やかにお過ごしください。
・陽気のよい日が続きますが、体調を崩さぬようお気をつけくださいね。

5月下旬の結びの挨拶

・初夏の日差しが強くなってきましたので、体調にはお気をつけください。
・そろそろ暑くなりますが、どうかご無理なさらずにお過ごしくださいね。
・もうすぐ夏本番ですね。お元気でお過ごしください!

感じたことを表現した時候の挨拶:季語を用いて作ってみよう

これまでは一般的な時候の挨拶をご紹介しましたが、自分が感じたことを表現した時候の挨拶も、オリジナリティーがあって受け手に好印象を与えるのではないでしょうか。

私は秘書業務で手紙の文面を作成する時に、一般的な時候の挨拶では物足りなくなり、俳句の季語を入れて季節感をだすようにし、自分が感じたことを表現するようにしました。

皆さんも季語を使ってオリジナルの表現にチャレンジしてみませんか。

以下に私が作った時候の挨拶の例文をご紹介させていただきますので、もし気に入っていただけましたらそのまま使ってください。

ユキが作った5月の時候の挨拶

牡丹が堂々と咲き誇っていますが、お変わりございませんか。

牡丹
こいのぼりが風にたなびきながら元気に泳いでいますが、○○さんもお元気ですか。
柏餅が幼い日の思い出を蘇らせてくれていますが、恙なくお過ごしでしょうか。
・一服の新茶が心にゆとりを持たせてくれていますが、穏やかにお過ごしでしょうか。
若楓が光のレースに包まれて目に優しく映ります。ご健勝のこととお慶び申し上げます。

若楓
新緑がオープンカフェの昼下がりを心地よくしてくれますが、いかがお過ごしでしょうか。
若葉風が街を浄化してくれているようです。お健やかにお過ごしのことと存じます。
バラ園でデコレーションケーキの中にいるような気分を楽しんでいますが、○○さんも楽しくお過ごしでしょうか。

バラ園

5月の時候の挨拶の注意点

5月の時候の挨拶を書く際には、次のことを気に留めていただければと思います。

季節感にズレがないか確認する
 5月は「立夏」(5月5日頃)を迎え、暦の上では夏になりますが、前半はまだ春の名残があり、後半には初夏らしい気候になります。
 地域によっては気温の差が大きいので、相手の状況に配慮が必要です。
 誤:「晩春の心地よい風が吹く季節となりましたね。」(5月下旬には不自然)
 正:「新緑がまぶしく、初夏の訪れを感じる頃となりましたね。」
 ポイント: 5月は春から夏へ移り変わる時期であるため、「晩春」や「春爛漫」といった表現は避け、「新緑」「若葉」「薫風」などの季語を活用しましょう。

ゴールデンウィークの話題に慎重になる
 5月上旬にはゴールデンウィークがありますが、取引先に送る場合は、相手が休日かどうか分からないため、無邪気に話題にしない方が無難です。
 誤:「ゴールデンウィークはどこかへお出かけされましたか?」(相手が仕事だった場合、不快に思われる可能性あり)
 正:「連休明けでご多忙のことと存じますが、どうぞお身体を大切になさってください。」
 ポイント: 連休を楽しめる人ばかりではないため、仕事の状況を考慮した言い回しにしましょう。

忌み言葉や不吉な表現を避ける
 5月は端午の節句などお祝いの行事もありますが、不吉な言葉を避けることが大切です。
 避ける言葉: 「病む」「衰える」「倒れる」「散る」「失う」など
 誤:「新年度の疲れがたまり、気力が衰える頃ですね。」
 正:「気持ちのよい季節、健やかにお過ごしください。」
 ポイント: 明るく前向きな言葉を選びましょう。

参考:5月の俳句の季語

前述のように、俳句の季語を使うと手紙の挨拶に季節感を与えますので、季語と時候の挨拶とは密接な関係があります。

5月の俳句の季語を一部ご紹介しますので、季語を理解してより深い表現をするための参考にしてください。

カーネーション

1.時候(季節や気候を季語)

・立夏(りっか)
 夏の始まりを告げる節気(5月5日頃)
・夏めく(なつめく)
 夏の気配が感じられる
・風薫る(かぜかおる)
 さわやかな風が吹く初夏の様子
・薫風(くんぷう)
 新緑の間を吹き抜ける爽やかな風
・薄暑(はくしょ)
 夏の始まりの、ほんのり暑さを感じる気候

2.天文(空や天体、天候の様子を表す季語)

・青嵐(あおあらし)
 初夏に吹くやや強い風
・夏霞(なつがすみ)
 初夏に立ちのぼる霞
・薄暑光(はくしょこう)
 初夏の柔らかい陽光
・走り梅雨(はしりづゆ)
 5月下旬に梅雨のように降る雨
・麦の秋(むぎのあき)
 麦の穂が成熟する5月から6月頃をいう

3.地理(風景や土地にまつわる季語)

・新緑(しんりょく)
 若葉が茂り、緑が美しい風景
・青葉(あおば)
 緑が深まった木々の葉
・若葉風(わかばかぜ)
 若葉を揺らす爽やかな風
・卯波(うなみ)
 陰暦4月、卯の花が咲く頃に海上に立つ波のこと
・若楓(わかかえで)
 楓の若葉のことで、秋の紅葉もさることながら初夏の若葉の美しさもまた格別のものがある

4.生活(年中行事や暮らしの中の季語)

・端午(たんご)
 5月5日の端午の節句
・鯉のぼり(こいのぼり)
 端午の節句に掲げる飾り
・柏餅(かしわもち)
 端午の節句に食べる餅
・更衣(ころもがえ)
 夏服に衣替えすること
・新茶(しんちゃ)
 お茶は年四回摘み取られるが、その年の最初(4月終わり~5月中旬)に摘み取られるお茶のことで、香りがよくおいしい

5.動植物(草花や動物にまつわる季語)

植物

・牡丹(ぼたん)
 大輪の花を咲かせ、その姿は華麗で、花の王と呼ばれる
・卯の花(うのはな)
 開花は五月中旬~六月頃で、白く清々しい花を咲かせる
・夏蜜柑(なつみかん)
 5月に白い五弁花が咲き、晩秋にだいだい色の実がなり、そのまま採らずに翌年の初夏までおくと、樹上で熟し酸味が抜けて食べやすくなる
・カーネーション(かーねーしょん)
 観賞用として広く栽培され、母の日(5月の第2日曜日)に母親に贈る花として世界中で愛されている
・薔薇(ばら)
 初夏、美しく香り高い花を咲かせる

動物

・初鰹(はつがつお)
 鰹は春、黒潮に乗って北上し、若葉のころ伊豆、房総沖に到達するが、その頃に獲れる鰹のこと
・目高(めだか)
 5月頃から活発になり、水辺でよく見られる
・蟻(あり)
 気温が上がる5月頃から活動が盛んになる
・鹿の袋角(しかのふくろづの)
 毎年春に角を落とした後は、夏からまた新しい角が生み出され、先端は丸く袋で覆われた形状となるため、硬くなっていない成長途中の角のことを袋角と呼んでいる

最後に

5月は、新緑が美しく、心が晴れやかになる季節です。

時候の挨拶を上手に取り入れることで、手紙やメールの印象がぐっと良くなります。

ビジネスシーンでは、相手との関係性に応じて漢語調と口語調を使い分けることがポイントです。

また、カジュアルな場面では、季語を取り入れることで、より親しみやすく、季節を感じる表現が可能になります。

是非この記事を参考にして、あなたらしい時候の挨拶を取り入れてみてくださいね!

今後、6月から12月の時候の挨拶や結びの挨拶もご紹介しますので、よろしくお願いします。

最後までお読みくださいまして有難うございます。

1月~4月・6月~8月の時候の挨拶・結びの挨拶の詳細は以下からご覧ください。
1月の時候の挨拶・結びの挨拶
2月の時候の挨拶・結びの挨拶
3月の時候の挨拶・結びの挨拶
4月の時候の挨拶・結びの挨拶
6月の時候の挨拶・結びの挨拶
7月の時候の挨拶・結びの挨拶
8月の時候の挨拶・結びの挨拶