【11月の時候の挨拶】ビジネス・カジュアル両対応!季節感あふれる例文集
こんにちは、ユキです。
11月は秋の深まりとともに、冬の足音が聞こえ始める季節です。
紅葉が色濃くなり朝晩の冷え込みが増してくるこの時期、季節のご挨拶を添えた手紙やメールが、相手の心をほっと和ませることもあるでしょう。
特にビジネスシーンでは、時候の挨拶を適切に使うことで品格のある文章になり、より信頼感を高めることができます。
また、プライベートなやり取りでも、季節の移ろいを感じさせる表現を加えることで、温もりのある文章に仕上がります。
この記事では、ビジネス向けのフォーマルな表現から、カジュアルな場面で使える親しみやすい言い回しまで、他にはないオリジナルの例文をたっぷりご紹介します。
「無難な時候の挨拶」ではなく、私が企業で長年秘書をしていた経験から、「印象に残る時候の挨拶」を作るコツも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
あなたの言葉が相手の心に深く響き、より良い関係を築くきっかけとなることを願っています。
手紙の書き方
手紙の基本的な構成は次のとおりです。
①前文:「拝啓」などの頭語 ⇒ 時候の挨拶 ⇒ 相手の安否や健康を気遣うことばやお礼など ⇒ 自分の近況など
②主文:手紙の目的・用件など
③末文:結びの挨拶(相手の健康や無事を祈ることばや用件をまとめたことば) ⇒「敬具」などの頭語に呼応した結語
④後付:日付 ⇒ 差出人 ⇒ 宛名
この記事では、前文の時候の挨拶と末文の結びの挨拶の例文をご紹介します。
手紙の書き方について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
👉手紙の書き方|マナーと構成を体験談で解説

11月の時候の挨拶例文:ビジネスの手紙やメール向け
時候の挨拶には、フォーマルな表現の「漢語調」と柔らかい表現の「口語調」があります。
ビジネスシーンでは漢語調の時候の挨拶を使うのが一般的ですが、親しくしている取引先には堅苦しいイメージを与えますので、相手によっては口語調を使った方が良い場合もあります。
11月上旬の時候の挨拶
漢語調
・立冬の候、貴社におかれましては、いよいよご清祥のことと存じます。
※りっとう:二十四節気の一つで、11月8日頃、この日から暦の上では冬になる
・夜寒の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
※よさむ:秋が深まって夜の寒さが強く感じられること
・秋冷の候、貴社の皆様には、ますますご活躍のことと拝察いたします。
※しゅうれい:秋に感じる冷気のこと
口語調
・立冬を迎え、暦の上では冬となりましたが、日中はまだ穏やかな陽気が続いております。貴社におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。
・朝晩の冷え込みが増し、季節の移ろいを感じる頃となりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
・澄んだ空気が心地よく、季節の変わり目を実感する時期となりましたが、貴社益々ご隆昌のこととお慶び申し上げます。
11月中旬の時候の挨拶
漢語調
・冬隣の候、貴社いよいよご隆昌のこととお慶び申し上げます。
※ふゆどなり:景色や雰囲気などから、冬が近づいた気配を感じられる晩秋の頃のこと
・冷雨の候、貴社におかれましては、ますますご発展のことと存じます。
※れいう:晩秋に降る冷たい雨のこと
・初霜の候、貴社におかれましては、ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
※はつしも:晩秋や初冬の頃、地表や植物の表面にその年初めて降りる霜のこと
口語調
・立冬を過ぎ、少しずつ冬の気配を感じるようになりましたが、貴社におかれましては恙なくお過ごしのことと存じます。
・日増しに空気がひんやりとし、朝晩の冷え込みが一段と強くなってまいりましたが、貴社の皆様には変わらずお元気でお過ごしのことと存じます。
・日が短くなり、夕暮れの訪れが早く感じられる季節となりましたが、貴社益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
11月下旬の時候の挨拶
漢語調
・初冬の候、貴社にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
※しょとう:冬の初め
・小雪の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のことと拝察いたします。
※しょうせつ:二十四節気の一つで、11月22日頃から僅かな雪が降り始めるということ
・冬めく候、貴社の皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
※ふゆめく:冬らしくなること
口語調
・冷え込みを感じる日が増え、冬の足音がすぐそこまで近づいているようです。貴社の皆様には、ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
・澄んだ空に冴えた空気が広がり、冬の訪れを感じる頃となりましたが、貴社におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
・冬支度の季節となりましたが、貴社益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
11月に使える結びの挨拶例文:ビジネスの手紙やメール向け
ビジネスシーンでの結びの挨拶では、今後の良好なおつきあいのお願い、相手の繁栄や健康を祈る内容にします。
季節に関係なく使える結びの挨拶
・今後ともご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます。
・引き続きご高配を賜りますようお願いいたします。
・貴社益々のご繁栄を心からお祈り申し上げます。
・貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈りいたします。
・時候不順の折柄何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・これからも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
11月上旬の結びの挨拶
・朝夕の冷え込みが増してまいりますので、どうぞご自愛のうえお過ごしください。
・寒暖差が大きくなる時期です。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・立冬を迎え、季節の移ろいを感じる頃となりましたが、どうぞ実り多き日々をお過ごしください。
11月中旬の結びの挨拶
・木枯らしの季節となりますので、どうぞ温かくしてお過ごしください。
・これから寒さが一段と厳しくなりますが、お身体を大切にお過ごしくださいませ。
・晩秋の名残を惜しむ折柄、どうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。
11月下旬の結びの挨拶
・師走も間近となり、ご多忙の折とは存じますが、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
・季節の変わり目、皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
・霜寒の砌、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
11月の時候の挨拶例文:カジュアル(プライベート)な手紙やメール向け
ビジネス編でご紹介しました口語調の挨拶をカジュアルな手紙やメールでも使えますが、親しい相手にはもう少し柔らかい感じの方が良いと思います。
11月上旬の時候の挨拶
・秋も深まり、空気が澄んで気持ちのいい季節になりましたね。お元気ですか?
・立冬を迎え、朝晩の冷え込みが増してきました。風邪など引かれていませんか?
・街路樹が色づき始め、秋の終わりを感じる頃となりましたが、いかがお過ごしですか。
11月中旬の時候の挨拶
・紅葉が色濃くなり、秋の風景が美しい時期ですね。お変わりございませんか。
・朝は布団から出るのがつらい季節になってきましたが、お元気ですか?
・木枯らしが吹き、冬の気配が近づいてきました。いかがお過ごしでしょうか。
11月下旬の時候の挨拶
・晩秋の名残もわずかとなり、冬の気配がいっそう濃くなってきましたね。お元気ですか?
・朝晩の冷え込みが増し、冬支度が本格的に必要な季節となりましたね。お変わりございませんか。
・吐く息が白くなる日もあり冬の訪れを感じる頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
11月に使える結びの挨拶例文:カジュアル(プライベート)な手紙やメール向け
相手の健康のことなどを気遣う文章になります。
11月上旬の結びの挨拶
・乾燥しやすい季節ですので、お肌のケアもお忘れなく!
・体調を崩しやすい時期ですので、ご自愛くださいね。
・朝晩の冷え込みが増してきました。どうぞ体調に気をつけてお過ごしくださいね。
11月中旬の結びの挨拶
・これから寒くなりますので、温かいものを食べて元気にお過ごしください!
・寒暖差が激しい時期ですので、お身体にはお気をつけください。
・紅葉狩りに出かける場合は、しっかり防寒対策してくださいね!
11月下旬の結びの挨拶
・そろそろコートの出番ですね。暖かくしてお過ごしください!
・日増しに寒さを感じるようになってきましたね。何卒ご自愛ください。
・無理をせず風邪などひかないようにお留意ください!
感じたことを表現した時候の挨拶:季語を用いて作ってみよう
これまでは一般的な時候の挨拶をご紹介しましたが、自分が感じたことを表現した時候の挨拶も、オリジナリティーがあって受け手に好印象を与えるのではないでしょうか。
私は秘書業務で手紙の文面を作成する時に、一般的な時候の挨拶では物足りなくなり、俳句の季語を入れて季節感をだすようにし、自分が感じたことを表現するようにしました。
皆さんも季語を使ってオリジナルの表現にチャレンジしてみませんか。
以下に私が作った時候の挨拶の例文をご紹介させていただきますので、もし気に入っていただけましたらそのまま使ってください。
季語を使った独創的な11月の時候の挨拶
・子供たちの粧し込んだ七五三の姿が微笑ましく感じられますが、健やかにお過ごしでしょうか。
・山茶花の炎のような紅色が、かじかんだ手を少し暖めてくれるような気がします。お変わりございませんか。
・冬紅葉が冬の光を集めて輝いていますが、お元気ですか。
・落葉の絨毯がアスファルトの路を柔らかくしてくれていますが、恙なくおすごしでしょうか。
・石蕗の花が風に吹かれておどけていますが、毎日楽しくお暮しでしょうか。
・街灯の光が凩に揺れて幻想的に輝いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
・元気に働けることを喜びながら勤労感謝の日を過ごしました。お元気にお過ごしでしょうか。
・冬晴れに丸まった背がシャッキっと伸びます。お変わりないですか?
11月の時候の挨拶の注意点
11月の時候の挨拶を書く際には、次のことを気に留めていただければと思います。
10月の季語や表現を使わない
11月は立冬を迎え晩秋から冬へ移行する時期なので、10月に適した表現をそのまま使うのは不自然。
誤: 「錦秋の候」「秋の味覚が美味しくなりました。」(どちらも10月向け)
正: 「立冬の候」「朝晩の冷え込みが増してまいりました。」(11月向け)
ポイント: 11月は「晩秋」「深秋」「向寒」など、秋の終わりや冬の始まりを感じさせる表現が適切。
冬を過度に強調しない
11月は冬の始まりとはいえ、まだ本格的な寒さではないため、「厳冬」「真冬」といった表現は避ける。
誤: 「寒さ厳しく、冬本番を迎えました。」(本格的な冬は12月以降)
正: 「朝晩の冷え込みが増し、冬の訪れを感じるようになりました。」
ポイント: 立冬後でも「本格的な冬」ではなく、「冬の気配が漂う」「冬支度を整える」といった表現が適切。
12月の季語や表現を先取りしない
11月の時候の挨拶で「年の瀬」「師走」「雪景色」などの表現を使うのは不自然。
誤: 「年の瀬が近づき、慌ただしい季節となりました。」(年の瀬は12月)
正: 「日が短くなり、冬支度を整える頃となりました。」
ポイント: 12月を先取りせず、「晩秋から冬への移行」に焦点を当てる。
紅葉を過度に強調しない
紅葉は地域によって見頃が異なるが、10月からたびたび登場するため、11月では使いすぎないようにする。
誤: 「山々が色づき始め、紅葉が美しい季節ですね。」(紅葉の話題は10月でも多く使用)
正: 「落ち葉が舞い始め、晩秋の趣が深まる頃となりました。」
ポイント: 紅葉ではなく、「落ち葉」「木枯らし」「冷たい風」などで季節感を表現する。
参考:11月の俳句の季語
前述のように、俳句の季語を使うと手紙の挨拶に季節感を与えますので、季語と時候の挨拶とは密接な関係があります。
11月の俳句の季語を一部ご紹介しますので、季語を理解してより深い表現をするための参考にしてください。
1.時候(季節や気候を表す季語)
・小春日和(こはるびより)
晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかな晴れの日で、特に11月に季語として多く使われる
・冬めく(ふゆめく)
町のたたずまいや山野の眺めばかりでなく、雨や風、空気なども冬らしくなること
・立冬(りっとう)
二十四節気の一つで、11月8日頃の冬の最初の日
・冬浅し(ふゆあさし)
冬に入ったばかりの頃をいう
・神無月(かんなづき)
陰暦10月のことで、出雲の国に全国の神々が集まり、各地のお宮では神々が留守になるという
2.天文(空や天体、天候の様子を表す季語)
・霜夜(しもよ)
霜が降りるほど寒い夜のことで、11月下旬から使われることが多い
・凩(こがらし)
冷たい北風のことで、晩秋から初冬にかけて吹き、冬の訪れを感じさせる
・時雨(しぐれ)
晩秋から冬にかけて降ったり止んだりする小雨のことで、もの寂しさを感じさせる天候
・初霜(はつしも)
冬になってはじめて降りた霜
・神渡し(かみわたし)
陰暦10月の頃の西風のことで、神々が出雲に参集する祭の際に、神々を送るために吹く風という意味
・冬晴(ふゆばれ)
穏やかに晴れわたった冬の日
3.地理(風景や土地にまつわる季語)
・落葉道(おちばみち)
落ち葉が積もった道のことで、秋が終わりに近づいた風景を表す
・山眠る(やまねむる)
冬を迎え山が静かに眠るように見えることで、晩秋から初冬にかけての景色
・枯野(かれの)
秋が終わり、草が枯れて寂しくなった野原のことで、11月以降の風景に合う
・冬の川(ふゆのかわ)
秋の終わりとともに冷たく澄んだ水が流れる川の様子
・初氷(はつごおり)
その冬初めて張る氷のこと
4.生活(年中行事や暮らしの中の季語)
・七五三(しちごさん)
11月15日に行われる子どもの成長を祝う行事
・新嘗祭(にいなめさい)
11月23日に行われる五穀豊穣に感謝する祭り
・勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)
11月23日、働くことを喜び働く人に感謝する国民の祝日
・酉の市(とりのいち)
11月の酉の日に各地で行われる祭礼
・大根引く(だいこんひく)
大根を収穫することで、晩秋から初冬にかけて葉を両手で持って畑から抜き取る
5.動植物(草花や動物にまつわる季語)
植物
・冬菊(ふゆぎく)
晩秋から冬にかけて咲く菊
・枯れ木(かれき)
葉を落とし枝だけになった木のことで、冬の訪れを感じさせる
・山茶花(さざんか)
秋の終わりから、初冬にかけての寒い時期に、5枚の花弁の花を咲かせる
・冬紅葉(ふゆもみじ)
紅葉し尽くしたあとに、更に濃く、透き通るように残った紅葉
・石蕗の花(つわのはな)
長い葉柄(軸)を持ち、初冬に黄色い花を多数つけ、風に揺れるとおどけたように見える
動物
・冬鴎(ふゆかもめ)
冬に見られるカモメのことで、海辺の風景によく合う
・牡蠣(かき)
11月ごろから旬を迎える海産物
・柳葉魚(ししゃも)
全長15センチメートルほどになる魚で、秋から冬にかけて産卵のため川を遡り、北海道産が有名
・落鱸(おちすずき)
鱸(すずき)は北海道から九州に至る沿岸や近海に広く分布する魚で、秋から冬にかけて沿岸部で産卵し、そのあとは比較的温かい深いところで越冬するが、これを落鱸という
・綿虫(わたむし)
晩秋から初冬にかけて空中を青白く光りながら浮遊し、物に当たると付着する
最後に
時候の挨拶は、ただの決まり文句ではなく、相手を思いやる心を表す大切な要素です。
ビジネスの場面では信頼を、プライベートなやり取りでは温かみを感じさせる力があります。
11月は秋から冬へと移り変わる季節。朝夕の冷え込みが強まり、体調を崩しやすい時期でもあります。
季節に寄り添った言葉を選びながら、相手を気遣う一文を添えることで、より心のこもった手紙やメールになるでしょう。
この記事でご紹介しました例文を参考に、ぜひオリジナルの表現も取り入れてみてください。
相手の心に残る一言が、より良いご縁につながりますように願います。
最後までお読みくださいまして有難うございます。
11月以外の時候の挨拶・結びの挨拶の詳細は以下からご覧ください。
・1月の時候の挨拶・結びの挨拶
・2月の時候の挨拶・結びの挨拶
・3月の時候の挨拶・結びの挨拶
・4月の時候の挨拶・結びの挨拶
・5月の時候の挨拶・結びの挨拶
・6月の時候の挨拶・結びの挨拶
・7月の時候の挨拶・結びの挨拶
・8月の時候の挨拶・結びの挨拶
・9月の時候の挨拶・結びの挨拶
・10月の時候の挨拶・結びの挨拶
・12月の時候の挨拶・結びの挨拶
