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お中元のお礼状|相手別の例文&マナーを丁寧に解説【コピペOKの文例つき】

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こんにちは、ユキです。

お中元をいただいた際、失礼のないよう丁寧にお礼状を出したい――そう思っても、いざ文章を書くとなると悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
特にビジネス関係や目上の方へのお礼状では、形式や言葉遣いに気をつかいますよね。

この記事では、「お中元のお礼状」の基本構成から、すぐに使える例文まで、シーン別に詳しくご紹介します。

取引先、上司、恩師、親戚、友人など、相手との関係性に応じた文章例を多数掲載していますので、迷わず書けて、相手に喜ばれるお礼状を目指すための参考になると思います。

お中元のお礼状でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

お中元のお礼状の基本的な文章の構成

お中元のお礼状は、以下の内容で構成します。

①時候の挨拶
 例:盛夏の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
👉(参考)時候の挨拶・結びの挨拶がスラスラ書ける!月ごとの例文をご紹介

②日頃お世話になっていることのお礼
 例:平素はご高配に預かり、厚く御礼申し上げます。

③お中元を贈っていただいたことへのお礼
 例:お中元のお品として○○をいただきまして、誠に有難うございます。

④贈っていただいた品に関連付けた感想など
 例:心地よい喉越しで美味しくいただきました。

⑤結び
 例:暑さ厳しき折柄何卒ご自愛ください。書中にて御礼申し上げます。
👉(参考)時候の挨拶・結びの挨拶がスラスラ書ける!月ごとの例文をご紹介

手紙の構成について、詳しくは次の記事をご覧ください。
👉手紙の書き方|マナーと構成を体験談で解説

お中元のお礼状の例文

※以下例文の時候の挨拶・結びの挨拶は、7月に適した文章を使用しています。
 各月に適した時候の挨拶や結びの挨拶は、次の記事をご覧ください。
👉【6月の時候の挨拶】ビジネス・カジュアル両対応!季節感あふれる例文集
👉【7月の時候の挨拶】ビジネス・カジュアル両対応!季節感あふれる例文集
👉
【8月の時候の挨拶】ビジネス・カジュアル両対応!季節感あふれる例文集

ビジネス関係(取引先など)へのお礼状の例文

■例文①:高級フルーツをいただいた場合

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁重なお中元の品をお贈りいただき、誠に有難うございます。
立派な桃を頂戴し、社員一同で美味しくいただきました。
みずみずしく上品な甘さで、冷やしていただくと暑さも忘れるような美味しさでした。
ご配慮のほど、心より感謝申し上げます。
暑さ厳しき折柄、皆様どうぞご自愛のうえお過ごしくださいますようお願いいたします。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具

■ 例文②:高級そうめんをいただいた場合

拝啓 炎暑の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
このたびは結構なお中元の品をご恵贈賜り、誠にありがとうございました。
お送りいただいた手延べそうめんは、のどごしが良く、風味豊かで、まさに夏にぴったりの逸品でした。
昼食に早速社員でいただき、清涼感を味わうことができました。
お心のこもったお気遣いに深く感謝申し上げますとともに、皆様のご健康とご活躍を心よりお祈りいたします。
略儀ながら取り急ぎ御礼申し上げます。
敬具

■ 例文③:焼き菓子詰め合わせをいただいた場合

拝啓 蝉の声が響き渡る季節となりましたが、貴社におかれましては益々ご盛栄のことと拝察いたします。
このたびはご丁寧なお中元のお品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
お送りいただいた焼き菓子の詰め合わせは、どれも上品な味わいで、午後のひとときに社員皆で美味しくいただきました。
お心のこもったお品に、厚く御礼申し上げます。
略儀ながら書中にて御礼申し上げますとともに、貴社の一層のご発展をお祈り申し上げます。
敬具

目上の人(恩師・上司・年長者など)へのお礼状の例文

■ 例文①:恩師から高級茶をいただいた場合

拝啓 蝉しぐれの響く季節となりましたが、○○先生にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁寧なお中元のお品をお贈りいただきまして、誠に有難うございます。
お送りいただきましたお茶は香りも高く、淹れるたびに心落ち着くひとときを過ごしております。
暑さの厳しい折、こうしたお品はとても有難く、家族皆で楽しませていただいております。
ご厚意に深く感謝申し上げます。
酷暑の砌、どうかお身体にお気をつけて、健やかにお過ごしくださいませ。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬具

■ 例文②:親戚(年長者)からジュース詰め合わせをいただいた場合

拝啓 盛夏の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは結構なお中元のお品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
色とりどりのジュースの詰め合わせは、果実の風味がしっかりとしていて、子どもたちも大喜びでいただいております。
冷蔵庫を開けるたびに「今日はどれを飲もうか」と楽しみにしているようです。
お気遣いを賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
夏の疲れも出やすい折柄、どうかご無理なさらず、お元気でお過ごしくださいませ。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬具

■ 例文③:上司など目上の方から和菓子をいただいた場合

拝啓 炎暑の候、○○様にはいよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁重なお中元のお品をお贈りいただき、誠に有難うございます。
涼やかな羊羹や水まんじゅうなど、見た目にも涼しげな和菓子の詰め合わせを美味しくいただきました。
ひと口いただくごとに、暑さの中にも清涼感が感じられ、夏の楽しみとなっております。
ご厚意にあらためて感謝申し上げます。
厳しい暑さが続いておりますので、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
略儀ながら書中を以て御礼申し上げます。
敬具

親しい人(友人など)へのお礼状の例文

■ 例文①:ゼリーの詰め合わせをいただいた場合

拝啓 夕涼みが心地よい季節ですが、お変わりございませんか。
このたびは涼やかなお中元の品をお贈りいただき、ありがとうございました。
見た目も鮮やかなフルーツゼリーの詰め合わせを、家族で早速いただきました。
冷やして食べると暑さも吹き飛ぶようで、子どもたちも「どれにしようかな」と大喜びです。
お心遣い、本当に感謝しています。
まだまだ暑さが続きますので、お互い体調には気をつけましょうね。
書中にてお礼まで申し上げます。
敬具

■ 例文②:アイスコーヒーをいただいた場合

拝啓 蝉の声もにぎやかに感じられるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは美味しいアイスコーヒーのセットをいただき、ありがとうございました。
毎朝、氷をたっぷり入れて楽しんでいます。
コクがありながらもすっきりとした味わいで、すっかり我が家の夏の定番になりそうです。
いつもながらの心遣いに、改めて感謝申し上げます。
暑さも本番となりますので、水分をしっかりとって、元気に夏を乗り切ってくださいね。
書中にてお礼まで申し上げます。
敬具

■ 例文③:おそうめんをいただいた場合

拝啓 夕立の音に夏らしさを感じる頃となりましたが、お変わりありませんか。
先日はご丁寧なお中元をありがとうございました。
お送りいただいたそうめん、つるりとした喉ごしと風味の良さが格別で、さっそく家族みんなでいただきました。
食欲の落ちるこの時期に、ありがたい贈り物です。
いつも変わらぬお心配りに、心より感謝いたします。
暑い日が続きますので、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。
取り急ぎお礼まで申し上げます。
敬具

お中元を今後お断りしたい場合のお礼状の例文

■ 例文①:ビジネス向け(取引先宛)

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁寧なお中元の品をご恵贈賜り、誠に有難うございます。
お送りいただきました○○は、社内でも大変好評で、皆で有難く頂戴いたしました。
貴社の温かいご配慮に、改めて深く感謝申し上げます。
つきましては誠に恐縮ながら、今後はこのようなお心遣いはどうかご放念くださいますようお願い申し上げたく存じます。
日頃のご厚情に対し、すでに十分に感謝申し上げておりますので、今後とも変わらぬご交誼を賜れましたら幸いでございます。
略儀ながら書中をもちまして、御礼かたがたお願い申し上げます。
敬具

■ 例文②:改まった相手宛

拝啓 蝉の声も賑やかに、夏の盛りを迎えるころとなりましたが、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁寧なお中元のお品をご恵贈賜りまして、誠に有難うございます。
○○を早速いただき、その上品な味わいに癒されました。
お気遣いいただきまして、心より感謝申し上げます。
大変恐縮ではございますが、今後につきましては、どうかご厚意のお気持ちだけを有難く頂戴できればと存じます。
日頃よりご縁をいただいておりますことに、すでに感謝の思いは尽きません。
今後とも、変わらぬご厚誼をくださいますようお願い申し上げます。
まずは略儀ながら、書中にて御礼とお願いを申し上げます。
敬具

■ 例文③:親しい相手宛

拝啓 夏空のまぶしい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは、お心のこもったお中元をお送りくださいまして、本当にありがとうございました。
いただいた○○は冷やして美味しくいただき、家族みんなで夏のひとときを楽しませてもらいました。
お心遣いに感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ、どうか今後はこのようなお気遣いはなさらずにいてくださいね。
あなたのお気持ちだけで十分にありがたく、いつも思い出してくださるだけで嬉しく思っています。
これからもどうぞ変わらず仲良くしていただけたら幸いです。
まずはお礼とお願いまで、書中にて失礼いたします。
敬具

代筆の場合のお礼状の例文

■ 例文①:妻が代筆するお中元のお礼状(ご主人の代理で)

拝啓 盛夏の折、○○様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは、主人○○(夫の名前)宛にご丁寧なお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。
お贈りいただいた水ようかんは、家族でありがたく頂戴し、涼やかな味わいに心和むひとときを過ごすことができました。
主人も大変喜んでおりましたが、あいにく多忙にしており、まずは私より書中にて御礼申し上げます。
時節柄、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
敬具

※差出人は、「(ご主人の名前)内」とすることが一般的です。
※女性の手紙の場合、拝啓の代わりに「一筆啓上申し上げます」、敬具の代わりに「かしこ」を使うことが多いのですが、ご主人の代わりの手紙ですので、拝啓・敬具にします。

■ 例文②:部下が代筆するお中元のお礼状(上司の代理で)

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびは弊社○○(上司の役職+氏名)宛に、結構なお品をご恵贈賜り、誠に有難うございます。
お贈りいただきました高級茶は社内にて大切にいただき、心温まるご配慮に一同感謝申し上げております。
○○(上司)は出張中につき、まずは僭越ながら私より書中にて御礼申し上げます。
今後とも変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具

※差出人は、(上司の役職・氏名)を書き、その下に、代 (部下の名前)とします。

お中元お礼

お中元のお礼状を送る際に気をつけたいポイント

お中元のお礼状には、季節の贈り物に対する礼儀として特有のマナーや注意点があります。

以下に、「お中元のお礼状」を書くときに特に気をつけたいポイントを整理してお伝えします。

① できるだけ早く出す
お中元は季節限定の贈り物です。
そのため、お礼状も「届いたらなるべく早く(2~3日以内)」に出すのが基本です。
遅くなればなるほど、礼儀を欠いた印象になります。
📌とくに郵送や宅配便で届いた場合は、相手が「きちんと届いたかどうか」を心配することもあるため、迅速なお礼が大切です。

② いただいた品物をはっきりと書く
「このたびはご丁寧なお中元の品をいただき…」「このたびは美味しい○○をいただき…」など、いただいた品物をはっきり書きましょう。
「このたびはお品物をいただき…」などとぼかすと、何のお礼なのか分かりにくくなります。

③ 品物に対する具体的な感想や使い道を書く
ただ「ありがとうございました」ではなく、いただいた品への具体的な感謝の言葉やエピソードを書くのが好印象です。
例:「冷やしていただいたら、甘さもほどよくとてもおいしかったです」
  「家族皆でいただき、楽しいひとときを過ごせました」
📌これはお中元特有のポイントで、相手の「選んでくださった気持ち」に報いることができます。

④ 時候の挨拶には「盛夏」「炎暑」「蝉しぐれ」など7月らしい言葉を
お中元のやり取りは7月〜8月に集中しますが、お礼状を出すならその時期の自然や季語に合わせた表現が大切です。
例:「蝉しぐれの降り注ぐころとなりました」
  「炎暑の折、いかがお過ごしでしょうか」
📌四季の贈答の一環であるため、季節感をきちんと表現するのが礼儀となります。

⑤ 「略儀ながら書中にて御礼申し上げます」と末文に添える
これは、お中元など贈り物に対して正式な訪問でのお礼をせず、手紙でお礼を伝えることへの謙虚な一文です。
形式的な文ですが、特に改まった相手への礼状には入れておくとよい印象を与えます。

最後に

お中元のお礼状は、贈ってくれた相手への感謝と敬意を伝える、大切なコミュニケーションのひとつです。
形式的になりすぎず、相手との関係性や贈り物の内容に合わせて、心のこもった言葉を選ぶことで、より印象に残るお礼状になります。

この記事で紹介しました例文は、どれも実際の使用シーンを想定したものばかりで、コピペでも使えますが、できればご自身の言葉でアレンジを加えると、より温かみが伝わります。

最後までお読みいただき有難うございます。