こんにちは、ユキです。

12月は街がイルミネーションに包まれ、クリスマスや年末の準備で活気づく特別な季節ですね。

この時期の手紙やメールには、寒さを和らげる温もりや、年末のご挨拶としての気遣いが求められます。

「時候の挨拶」と聞くと、決まりきった表現を思い浮かべるかもしれませんが、ほんの少し工夫するだけで、印象に残る文章に変わります。
ビジネスシーンでは品格や信頼感を高め、プライベートでは心のこもったやりとりができるようになります。

この記事では、フォーマルな文例から親しみやすいカジュアルな表現、さらに私が企業で秘書をしていたときに作っていました、オリジナリティあふれる季語を使った表現まで、豊富な例文をご紹介します。

他のサイトにはない「印象に残る時候の挨拶」の作り方も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「相手の心に響く言葉」を選び、あなたの文章がより魅力的になるお手伝いができれば幸いです。

手紙の書き方

手紙の基本的な構成は次のとおりです。

①前文:「拝啓」などの頭語 ⇒ 時候の挨拶 ⇒ 相手の安否や健康を気遣うことばやお礼など ⇒ 自分の近況など
②主文:手紙の目的・用件など
③末文:結びの挨拶(相手の健康や無事を祈ることばや用件をまとめたことば) ⇒「敬具」などの頭語に呼応した結語
④後付:日付 ⇒ 差出人 ⇒ 宛名

この記事では、前文の時候の挨拶と末文の結びの挨拶の例文をご紹介します。

手紙の書き方について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
👉手紙の書き方|マナーと構成を体験談で解説
12月手紙

12月の時候の挨拶例文:ビジネスの手紙やメール向け

時候の挨拶には、フォーマルな表現の「漢語調」と柔らかい表現の「口語調」があります。

ビジネスシーンでは漢語調の時候の挨拶を使うのが一般的ですが、親しくしている取引先には堅苦しいイメージを与えますので、相手によっては口語調を使った方が良い場合もあります。

冬景色

12月上旬の時候の挨拶

漢語調

・師走の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
 ※しわす:12月は師(僧侶)が各地で法要を行うために、走り回るほど忙しい時期とされていたので、12月を師走と呼ぶようになったらしい
・孟冬(もうとう)の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のことと存じます。
 ※もうとう:「孟」は初めという意味で、冬の初めのこと
・向寒の候、貴社の皆様にはお元気でご活躍のことと拝察いたします。
 ※こうかん:日増しに寒くなること

口語調

・今年も残すところひと月となりましたが、貴社におかれましては順調にお過ごしのことと存じます。
・師走に入り、慌ただしい時期となりましたが、貴社の皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。
・師走に入り、冬の訪れを感じる今日この頃、貴社の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

12月中旬の時候の挨拶

漢語調

・歳末の候、何かとお忙しい時節と存じますが、貴社の皆様におかれましては順調にお過ごしのことと拝察いたします。
 ※さいまつ:一年の終わり頃を指す
・初雪の候、貴社の皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 ※はつゆき:その冬に初めて降る雪のこと
・短日の候、貴社におかれましては益々ご発展のこととお慶び申し上げます。
 ※たんじつ:日中の時間の短い冬の日のこと

口語調

・年の瀬が近づき、何かとお忙しい時期かと存じますが、貴社の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
・今年も残りわずかとなりましたが、貴社におかれましては順調にお過ごしのことと拝察いたします。
・朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、貴社の皆様にはお変わりなくご活躍のことと存じます。

12月下旬の時候の挨拶

漢語調

・冬至の候、貴社におかれましてはご健勝にて年の瀬を迎えられることと存じます。
 ※とうじ:二十四節気の一つで、12月22日頃に一年の中で昼が最も短く、夜が最も長い日になる
・歳晩の候、貴社におかれましては本年もご隆盛の一年となられたことと拝察いたします。
 ※さいばん:年の暮れのこと
・寒冷の候、貴社の皆様にはお忙しい中、ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
 ※かんれい:ひえびえとして寒いこと

口語調

・いよいよ年の瀬を迎え、何かとご多忙のことと存じますが、貴社の皆様にはお元気でお過ごしでしょうか。
・本年も残すところあとわずかとなりました。貴社の皆様には充実した一年を過ごされたことと存じます。
・年末を迎え、慌ただしい日々が続いておりますが、貴社におかれましては無事に一年を締めくくられることとお慶び申し上げます。

12月に使える結びの挨拶例文:ビジネスの手紙やメール向け

ビジネスシーンでの結びの挨拶では、今後の良好なおつきあいのお願い、相手の繁栄や健康を祈る内容にします。

冬山

季節に関係なく使える結びの挨拶

・今後ともご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます。
・引き続きご高配を賜りますようお願いいたします。
・貴社益々のご繁栄を心からお祈り申し上げます。
・貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈りいたします。
・時候不順の折柄何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・これからも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

12月上旬の結びの挨拶

・何かとご多忙の時期かと存じますが、ご健康には十分ご留意くださいませ。
・年末に向けて慌ただしい日々が続きますが、どうぞご自愛のうえ、実り多き日々をお過ごしください。
・冬の訪れを感じる季節となりましたが、穏やかに師走をお過ごしください

12月中旬の結びの挨拶

・寒さが一段と厳しくなります折柄、どうぞご自愛のうえ、健やかにお過ごしくださいませ。
・本年も残りわずかとなりましたが、どうぞお身体を大切に、良い年をお迎えください。
・寒さも本格的になってまいりました。年の瀬が近づく中、健やかにお過ごしくださいませ。

12月下旬の結びの挨拶

・本年も格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えください。
・貴社のますますのご発展と、皆様のご健康をお祈り申し上げます。新年がより良いものとなりますように。
・年の瀬も押し迫り、何かとお忙しいことと存じますが、どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます。

12月の時候の挨拶例文:カジュアル(プライベート)な手紙やメール向け

ビジネス編でご紹介しました口語調の挨拶をカジュアルな手紙やメールでも使えますが、親しい相手にはもう少し柔らかい感じの方が良いと思います。

イルミネーション

12月上旬の時候の挨拶

・師走に入り、何かと気忙しい季節となりましたが、お変わりございませんか。
・12月に入り、今年も残りわずかとなりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。
・街にはイルミネーションが輝き冬の訪れを感じますが、いかがお過ごしでしょうか。

12月中旬の時候の挨拶

・澄んだ冬空が広がり、街はクリスマスムード一色ですね。気忙しい時期ですが、ほっとひと息つく時間を作っていますか?
・吐く息も白くなり、いよいよ本格的な冬の寒さを感じる頃となりました。温かい食べ物が恋しくなる季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
・クリスマスも近づき、街は華やかな雰囲気に包まれていますが、お元気ですか?

12月下旬の時候の挨拶

・今年も残りわずかとなり慌ただしい日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
・今年もいよいよ締めくくりの時期ですね。慌ただしい日々が続きますが、心穏やかに年末を迎えておられますか?
・年の瀬が迫り、街はすっかり年末ムードですね。今年もあと少しですが元気に過ごしておられますか。

12月に使える結びの挨拶例文:カジュアル(プライベート)な手紙やメール向け

相手の健康のことなどを気遣う文章になります。

12月イメージ

12月上旬の結びの挨拶

・何かと忙しい時期ですが、体調には気をつけてお過ごしくださいね。
・これから寒さが厳しくなってきますので、暖かくしてお過ごしください。
・忙しい時期ですが、体調を崩さぬようご自愛ください。

12月中旬の結びの挨拶

・寒さが増してきましたので、どうぞ温かくしてお過ごしください。
・慌ただしい日々が続きますが、どうぞ健やかにお過ごしくださいね。
・クリスマスシーズンを楽しみつつ、素敵なひとときをお過ごしください。

12月下旬の結びの挨拶

・今年もあとわずか。新しい年に向けて、良い時間をお過ごしくださいね。
・今年もお世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。
・年末でお忙しいかと思いますが、どうか無理をせず、よいお年をお迎えくださいね。

感じたことを表現した時候の挨拶:季語を用いて作ってみよう

これまでは一般的な時候の挨拶をご紹介しましたが、自分が感じたことを表現した時候の挨拶も、オリジナリティーがあって受け手に好印象を与えるのではないでしょうか。

私は秘書業務で手紙の文面を作成する時に、一般的な時候の挨拶では物足りなくなり、俳句の季語を入れて季節感をだすようにし、自分が感じたことを表現するようにしました。

皆さんも季語を使ってオリジナルの表現にチャレンジしてみませんか。

以下に私が作った時候の挨拶の例文をご紹介させていただきますので、もし気に入っていただけましたらそのまま使ってください。

季語を使った独創的な12月の時候の挨拶

短日に帰路につく人々の足早が感じられますが、いかがお過ごしでしょうか。
・粕汁が冷え切った身も心も温めてくれる季節になりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。
・霜柱のザクザクという音に歩行のリズムがついています。楽しく過ごしていますか?

霜柱

・炬燵で心地よいまどろみを味わっていますが、お変わりないですか?
・冬至も過ぎこれから少しづつ日が長くなるのが楽しみです。恙なくお過ごしでしょうか。
・クリスマスソングが街を活気づけていますが、○〇さんも活気づいていますか?
・枇杷の花が奥ゆかしく咲いていますが、穏やかにお過ごしでしょうか。

枇杷の花
来る年に期待を膨らませながら日記を買いました。年末の慌ただしい時期ですは健やかにお過ごしですか?

12月の時候の挨拶の注意点

12月の時候の挨拶を書く際には、次のことを気に留めていただければと思います。

11月の季語や表現を使わない
 12月は冬本番に入る時期なので、11月に適した表現をそのまま使うと季節感がずれる。
 誤: 「晩秋の趣が深まる頃となりました。」(晩秋は11月まで)
 正: 「冬の澄んだ空気が心地よい季節となりました。」(12月向け)
 ポイント: 12月は「冬晴れ」「寒冷」「師走」「歳晩」など、冬本番を感じさせる表現を使う。

まだ雪が降っていない地域で「雪景色」を強調しない
 地域によっては12月でも雪が降らないため、安易に「雪景色」を使うのは不自然。
 誤: 「雪景色が美しい季節となりました。」(雪が降らない地域では違和感)
 正: 「冬の澄んだ空気が心地よい季節となりました。」(どの地域でも使いやすい表現)
 ポイント: 雪が降らない地域でも違和感のない「冬の冷え込み」「澄んだ空気」などを使う。

クリスマスを強調しすぎない
 クリスマスは世界的なイベントだが、ビジネスの場では適さないこともある。
 誤: 「クリスマスムードが高まり、心躍る季節ですね。」(取引先向けには不適切)
 正: 「年の瀬が近づき、何かと慌ただしい時期となりました。」(ビジネス向けに適切)
 ポイント: 取引先向けでは「年の瀬」「歳末」など、より広く使える表現を選ぶ。

厳冬・極寒の表現は避ける
 12月は寒さが増すが、「厳冬」「極寒」は1月・2月の表現。
 誤: 「厳冬の寒さが身にしみる季節となりました。」(1月以降に適した表現)
 正: 「冬の寒さが本格化してまいりました。」(12月向け)
 ポイント: 「本格的な寒さ」「冷え込みが厳しくなる」など、12月に合った表現を使う。

参考:12月の俳句の季語

前述のように、俳句の季語を使うと手紙の挨拶に季節感を与えますので、季語と時候の挨拶とは密接な関係があります。

12月の俳句の季語を一部ご紹介しますので、季語を理解してより深い表現をするための参考にしてください。

メリークリスマス

1.時候(季節や気候を表す季語)

・師走(しわす)
 12月の異称で、年末の忙しさを表す
・寒冷(かんれい)
 厳しい寒さを感じる時期のこと
・短日(たんじつ)
 日照時間が短くなり、昼間が短いこと
・冬至(とうじ)
 12月22日頃、昼が一年で最も短くなる日
・歳晩(さいばん)
 年の暮れ、12月の終わり頃を指す
・息白し(いきしろし)
 寒さのため、息が白く見えること

2.天文(空や天体、天候の様子を表す季語)

・冬の月(ふゆのつき)
 冬の澄んだ空に浮かぶ月のこと
・冴ゆる(さゆる)
 冷気が澄み渡る様子を表す
・冬の虹(ふゆのにじ)
 冬に見られる虹で、低い位置に現れることが多い
・日向ぼこ(ひなたぼこ)
 冬の日差しの下で日向ぼっこをすること
・北風(きたかぜ)
 冷たく強い北からの風
・冬日和(ふゆびより)
 よく晴れた冬の穏やかなひと日は、雪国の人たちにとって貴重な一日となる

3.地理(風景や土地にまつわる季語)

・冬山(ふゆやま)
 冬の寒さに包まれた山のこと
・冬浜(ふゆはま)
 冬の冷たい風が吹きつける浜辺の風景
・冬木立(ふゆこだち)
 葉を落とした冬の木々が立ち並ぶ様子
・冬霞(ふゆがすみ)
 冬にかかる淡い霞
・霜柱(しもばしら)
 寒さによって地面の水分が凝結して、地表を押し上げるもので、針を立てて並べたような形をしている

4.生活(年中行事や暮らしの中の季語)

・湯たんぽ(ゆたんぽ)
 冬の寒さをしのぐために使う湯の入った器具
・火鉢(ひばち)
 冬の暖を取るための炭火を入れる器具
・柚子湯(ゆずゆ)
 冬至の日に柚子の実を浮かべて風呂に入る習慣で、柚子は丸ごと浮かべたり刻んで入れたりする
・粕汁(かすじる)
 塩ザケ、塩ブリなどのアラを水から煮出し、魚の出汁がでたところへ、大根人参などの季節の野菜を入れ、すり鉢でよく擂(す)った酒粕をとかし入れたもの
・炬燵(こたつ)
 日本に古くからある暖房器具で、今は電気炬燵がほとんどだが、昔は、床を切って炉を設け櫓を据えて蒲団をかけ暖を取った
・クリスマス
 12月25日をキリストの誕生日で、この時期、街はクリスマス一色になる
・日記買う(にっきかう)
 来る年に使う日記を買うことで、年末に買うことが多い

5.動植物(草花や動物にまつわる季語)

植物

・南天(なんてん)
 冬に赤い実をつける木で、縁起の良い植物とされる
・クリスマスローズ
 イギリスではクリスマス用として温室で作り、冬の初めに直径3~6センチくらいの花を開く
・ポインセチア
 クリスマスが近くなると鉢物が花屋に出回り目をひく
・枇杷の花(びわのはな)
 冬、枝先に帯黄白色の五弁の小花をつけ、目立たない花ではあるが芳香があり、この季節に咲く花としては趣がある

動物

・鷹狩(たかがり)
 鷹を使って獲物を狩る冬の伝統的な狩猟
・落鱚(おちぎす)
 夏、沿岸部で産卵し、秋から冬にかけては比較的温かい深いところへ移動して越冬する鱚のこと
・初鰤(はつぶり)
 冬の魚の鰤は、12月頃から日本の沿岸にやってくるが、12月初めに獲れたものを初鰤といって珍重する
・霜月鰈(しもつきがれい)
 11月から獲れる冬の鰈を霜月鰈と呼び、様々な調理に使えて非常に美味

最後に

時候の挨拶はただの形式的な言葉ではなく、相手への思いやりや心遣いを伝える大切なものです。

特に12月は1年の締めくくりとして感謝を伝えたり、新年へ向けた前向きな気持ちを込めたりする絶好の機会です。

この記事でご紹介しました例文を参考にしつつ、ぜひあなたらしい表現を加えてみてください。
「あなただからこそ伝えられる言葉」が、相手の心に深く響くことでしょう。

これからも、時候の挨拶をはじめとする「心をつなぐ言葉」を発信していきますので、また遊びに来てくださいね。

あなたの大切なご縁が、より温かく深まることを願っています。

最後までお読みくださいまして有難うございます。

12月以外の時候の挨拶・結びの挨拶の詳細は以下からご覧ください。
1月の時候の挨拶・結びの挨拶
2月の時候の挨拶・結びの挨拶
3月の時候の挨拶・結びの挨拶
4月の時候の挨拶・結びの挨拶
5月の時候の挨拶・結びの挨拶
6月の時候の挨拶・結びの挨拶
7月の時候の挨拶・結びの挨拶
8月の時候の挨拶・結びの挨拶
9月の時候の挨拶・結びの挨拶
10月の時候の挨拶・結びの挨拶
11月の時候の挨拶・結びの挨拶